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『上京物語』読書レビュー

最近読んだ本の中で一番の良書だったのでレビューをしてみる。
私が思う良書というのは時間をかけた以上に、学びがあった、面白かったという時間帯投資のことを指す。

読むのに2時間もあれば十分だが、時間以上にすっきりした気分にさせてくれる本だった。
生き方について、誤認していた価値観や心構えなどがうまくストーリーで体系的にまとめられており、思考も整理されたという読後感の気持ちよさがあった。

30歳手前でこの本に出会えた良かったと思う半面、高校生の頃にこの価値観を知っておきたかったと後悔もした。
いや、30歳までにライフステージが変わるごとに最低3回は読んでおきたかったと思う。

ここでは、あらすじや概要は省略させていただくので気になる方は是非ご覧いただきたい。

作品の中でお父さんが祐輔伝えたかった事がたくさん並べられていたが、考え方や思考は一貫している。

それはチャレンジすることは忘れてはいけないということだ。
挑戦し続けているから過去の自分よりも頭と心を鍛え、過去の自分よりハッピーになり、変わり続けることに安定を覚えていくのだと思う。

個人的な考えをもとに考察すると、息子の祐輔はお父さんの言っていることに理解は示したものの、体系的に分かっていないんじゃないかと思う。場面は上京するまでの新幹線の中で展開されていたが、大学を過ごし社会人になるという経験を重ねたうえで、お父さんの言葉の深みを理解していくのではないかと思っている。
理解することと体系的に分かることは別次元の話だ。

本書は生きるうえでの知恵を与えてくれる

怖いのはこの考えを知らぬまま社会を生きていくことであり、挑戦をしない学ばない人はこの本にたどり着きもせず、教えてくれる人にも出会うこともないだろう。そういう意味では前提として知っているという情報をもっていることがアドバンテージだといえるし、教科書に載せてもいいと思う。(先生が理解しているかはおいといて、、、)

私の周りでも教えてくれる人は誰もいないし、自分が学ばなければ気が付くことなく死んでいただろう。

なぜ、気づけたかというと人よりたくさんチャレンジし、失敗の数が多かったからだと思っている。
逆に失敗していないで成功者になった人はいないし、失敗していない人は信用できない。
私自身は今後も挑戦を忘れず死ぬまで現役という思いで人生を全うしたい。

この本は100年後も通用する生きるためのエッセンスが詰まっている。
この本に出合うまで早ければ早いほどいいと思うし、繰り返し読む価値のある良書だ。

色々な考えがあっていいと思うが、この本を読んだあなたの感想を聞かせてほしい。

最後に響いた言葉があったので引用して終わりにしたい。
私が挑戦し続けることの教えをいうときの例えばなしに使わせてもらいたい。

ライオンはどうして強いか、わかるかい?
答えは簡単だ。
鋭い爪と牙を持ち、走るのが速く、力もけた違いに強い。
彼らは何百万年もかけて、他の動物より強くなるために、そう進化してきた。そう進化下から生き残ったという説もあるが、いずれにせよ、そうなったからこそ百獣の王として君臨することができた。

上京物語

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