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詩 夜の風

暖かな夜の風が痛みを梳かすように

転生出来ない僕は足下に広がる地面を
蹴り上げる

誰かが語る歳相応なんかになれやしない

一日で1ミリ進むのがやっとのクズです

誰もが同じ経験なんてしないのに

哀れみと共に一般化を求めてきます

微々たる風で吐きそうな日々に

引きつった顔で受け止めて欲しい

オルゴールの板を引っ掻いた想いが

空っぽの胸に滲む

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