投資初心者が意識薄れがちな「率」と入金力
率と入金力
株式投資でのお金の増やし方にはキャピタルゲイン(株価上昇による利益)とインカムゲイン(配当による利益)がある。なんとなく聞いたことある、という人も多いかと思うが、投資初心者には改めてそれを理解し、自分はどうやって増やしたいのかを考えてほしい。
キャピタルゲインで増やす場合は、当たり前だが、値上がりが期待できる株を購入することとなり、どのくらいの上昇率を期待するのか、どのくらいの時間軸で利益を上げたいのか、株価が下がった場合に損切りするのか持ち続けるのか、など考える必要がある
インカムゲインで増やす場合は、配当利回りが何%の株を購入するのか、それでいて株価下落のリスクをどの程度折り込むのか、いつ買うのか、今後増配は期待できるのかなど考える必要がある。
いずれの場合でも率にも意識を向けてほしい。
(また購入時に何を狙うのか?目的は?は下記記事も参考にしてほしいhttps://note.com/brainy_crocus590/n/n46831836360b )
キャピタルゲインの率
投資初心者は「10万円増やしたい」など額に意識が向きがちだが、それ以上に率にも意識を向けてほしい。どういう意味かというと例えば「今月は10万円増やしたい」とする。キャピタルゲインで考えると、
・100万円が資金ならば、1ヶ月で10%伸びそうな株を買う
・200万円が資金ならば、1ヶ月で5%伸びそうな株を買う
ということになる。当たり前であるが、資金が大きいほど株価の伸び率は低くて良いし、そのような株のほうが見つけやすい。対して資金が少ないほど、同じ金額を稼ぐハードルは上がる。自分が増やしたい金額目標があるならば、この率から目を逸らすことはできない。自分の資金と向き合い、何%成長する株式銘柄を買わなければならないのか、そしてそれはどのくらいの期間で達成したいのか、そこをよく考えなければならない。
あまりにギャンブルのような買い方をしなければならないならば、目標や資金を見直したほうが良い。それはもう投資ではないからだ。
ここまでキャピタルゲインの話をしたが、インカムゲインでも同じだ。
インカムゲインの率
株や投資信託の配当金の場合、1株あたりX円配当金が貰える。
つまり、1株1,000円 1株あたり配当金30円の場合、100株保有していれば3,000円の配当金が貰える。これは10万円(100株×1,000円)で3,000円の利益が発生する=利回り3%ということになる。
この%は配当利回りと呼ばれ、日本株で高配当株と呼ばれるものは4%~5%ほどである。
日々株価は変動するため利回りは日々変動するものの、配当金は過去の配当金額からおおよその利回りが計算できる。株式購入時はそれを参考に「利回りがX%だから、XXXX円分株を買おう。そうすると配当金は◯円位もらえるな」と考えることになる。
このように配当金であっても率からは逃れられない。
終わりに
株式運用する際は、稼ぎたい額だけに目を奪われず率も考えることが重要だ。
これは保有中や、売却する際にも目を向けてほしい。
投資初心者は保有中も「◯円増えてる!」と額にばかり目が行きがちだが、X% 増やすことができたのかにも目を向けてほしい。それが初心者にとっての売却の目安にも使えるからだ。含み益が出ていると「もっと儲かるのでは?」と期待して、結果売り時を逃してしまうことも多い。含み益は売ってこそ利益が確定するのにも関わらずだ。なので額だけでなく何%利益を出せている(購入時から株価がX% 上がっている)かを考え、「日経平均は購入時から5%しか増えてないのに、20%も増えれば上出来では?」などと考え、自分なりの利確タイミングを掴むことが重要だ。
入金力
率が大事ということは、いくら運用できるか?いくら投資できるか?が重要になってくる。同じ5%のキャピタルゲイン、インカムゲインであっても50万円と100万円では稼げる金額は2倍異なる。ここで重要なのが入金力だ。入金力は次回の記事で解説したい
キャピタルゲイン(資産利益)
キャピタルゲインは、資産(例: 株式、不動産)の売買によって生じる利益のことを指す。
利益は、資産を購入したときの取得価格と、売却したときの売却価格の差額から計算さる。
キャピタルゲインは、資産の価格の変動によって生じ、資産を売却することで現金化される。
インカムゲイン(所得利益)
インカムゲインは、投資から得られる定期的な収入のことを指す。
これには、株式の配当、不動産からの賃料、債券からの利息などが含まれる。
インカムゲインは、通常、資産を売却することなく、投資から得られる定期的なキャッシュフローとして生じる。
株式投資を初めて10数年たち、私自身有料のメルマガ等購入し「イマイチだな・・」という経験をしました。NISA、新NISAで投資デビューする人が増える中、そういった人をカモに情報商材を売りつける輩もいます。そんな輩に騙されないよう、私の学び、経験を発信していきます!