戦場ヶ原の由来/語源:日光の観光地・戦場ヶ原は、「戦(いくさ)があったから戦場ヶ原」はホントか?(地図や歴史の視点で言葉遊びをしてみる)
こちらの投稿は、「大人散策辞典 ”wiki stroll” ~tomoaki blog~」の "Original の記事" を基本同じ内容で、記載している記事になります。Original の記事では、より多くの写真も含め記載しておりますので、併せてご参照頂けますと幸いです。
PR : amazon : 日本史関連書籍 & 旅行関連書籍はこちら!
【はじめに:戦場ヶ原で戦はあったのか?】
本日は、日光にある「戦場ヶ原」の名前の由来から、この地域の歴史に付き、勝手な妄想と考察を加えさせて頂きたいと思います。
「戦場ヶ原」っていう名前、昔この地で何がしかの戦があり、この場所が合戦の地になったので、「戦場ヶ原」と名付けられたと勝手に思っていました。しかし、思い当たる様な戦は、私の日本史の知識の中にはなく、ずーっと誰と誰の戦なのか、気になっていたいました…。
ところが、数年前に実際に現地に訪れ、その場所を見てみると、ここで戦をするのは難しいと思った次第です(本ブログ別記事で、日光二社一寺、中禅寺湖・戦場ヶ原周辺のハイキング/クルージングを紹介しています)。理由は簡単で、一見広く平坦な場所の為、戦をするには適した場所に思えますが、ここは湿地帯。実際に兵士が、人間の足で駆け回るには、ちょと無理があり、もしここで戦うなら、この地に足を踏み入れたら最後、踏み込んだ側の負け戦だろうと思ってしました…。そんな中、数年前に訪問した日光の観光情報の記事を、本ブログの中で記載するにあたり、面白い話を見つけたので、皆様に紹介すると同時に、勝手な妄想と考察を加えさせて頂こうと思った次第です。
【戦場ヶ原で戦ったのは、神々?】
早速、Wikipedia の力を借り、戦場ヶ原を調べてみますと、以下の様にあります。
なるほど、神々の戦いだった様です・・・。神々の戦いの地と言う事であれば、湿地帯は関係ないので、納得するしかないと思った次第ですが・・・。
戦場ヶ原の様子とMap
【峠の向こう、老神温泉にも似たような伝説がある!】
ところで、中禅寺湖から西の白根山を挟んだ、更に西側に、老神温泉と言う温泉街がある事、ご存じでしょうか? 本ブログの別記事で、観光情報として紹介しましたが、同じような伝説が、この温泉街・老神温泉にも残っているのです。こちらも、Wikipedia の力を借り、調べてみますと、以下の様にあります。
蛇とムカデが入れ替わっていますので、峠を越えると、ムカデが蛇になったのか否か定かではありませんが、両方の地で、同じような話がある事、非常に興味深い話だと思いました。
老神温泉近くにある、吹割の滝と散策案内図と
老神温泉(お世話になった仙郷)のMap
【神々の戦いでなく、本当に戦があったのか?】
この2つの伝説に対し、考察を加えるのであれば、神々の戦の伝説に過ぎないと思っていた事象が、『実際に「群馬県側の沼田・渋川あたりを治めていた一族」と「栃木県側の日光・宇都宮辺りを治めていた一族」の間で、本当に戦があったのでないか』と思った次第です。
勝手な妄想をするのであれば、「群馬県側の一族が、何がしかの目的を持って、栃木県側に侵攻し、それを栃木県側の一族が、間にある戦場ヶ原付近で迎え撃つ。地の利がある(どういった地形か知っている)栃木県側の一族は、知らずに攻め入ってきて、(戦場ヶ原の)湿地帯に足を取られた群馬県側の軍勢に攻撃し、追い払う事に成功。この勢いに乗って、栃木県側の一族は、峠を越えて群馬県側に攻め入るが、地の利を失った栃木県側の一族は、老神温泉の地で、逆に返り討ちにあって、撤退した」、と言う妄想です。
また、「ムカデ」と「大蛇」が、それぞれの地で入れ替わっているのは、地元びいきの発想で、自軍を大蛇、敵をムカデと言ったに過ぎないとも思った次第です。大蛇とムカデを比べたら、大蛇の方が、神っぽくて、イメージ良いと思いますし・・・。
【最後に】
こんな勝手な妄想による考察を加えさせて頂きましたが、皆様はどう思われましたでしょうか? かなりの峠を挟む形ですが、隣り合う地域で同じ伝説が語り継がれている事、本当に興味深いですし、伝説として語り継いでいくという行為が、日本らしい事象だとも思いました。
尚別記事で、日光付近の大人散策情報として、以下の記事も記載しておりますので、併せてご参照頂けますと幸いです。
皆様のお住いの地域にも、伝説があるかもしれません。その地域の歴史を少しでもさかのぼってみる事で、お住まいの地域を少しでも理解し、一層の愛着も沸いてくるかもしれませんので、ちょっとだけ周囲を見回し、その地域の歴史をたどってみてはいかがでしょうか? 新しい発見もあるかもしれませんし!
PR : amazon : 日本史関連書籍 & 旅行関連書籍はこちら!
記事を読んで頂き、ありがとうございます 皆様にお役立ちできる記事の作成、努力して参ります!