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もう通ることのない道


職場から駅へ向かう道
それとは逆の道へ進むと君の家があった。

『今日は家帰って、何作ろっかな〜』
『一緒にあの動画見たいな〜』
とか考えながらする仕事の時間が好きだった。
会社を出て「今から帰る!」ってあなたに電話するのが好きだった。

休みの日にお弁当のおかずを作り置きすることも、暮らしに彩りを加えたくてお花を買ってお水をやっていたことも、全部私の養分で、満たされていた。

けれどもう、そんなあなたの家に行くこともないし、あなたの家への道を歩くこともない。
寒さを感じるこの頃は、会社から出て外が暗いと、なんだかもの寂しくなってしまうけど。

私は私の足で、私の大切なお家へと帰るのです。25歳女の未熟な弱い心は、『寂しいよ!悔しいよ!苦しいよ!』って色んな叫びをあげるけど、そんな自分も受け止めて愛して、私は生きていきたいな。

強くありたい、とか
あなたのことなんてなんも気にしてないよ、とか
"こうありたい"っていう自分が居るけど
何にも無理しないで、今の自分の気持ちを受け止めて、癒してあげよう。

自分の人生をいっちばんに
幸福にできるのはこの私なんだからね。
そうやって幸福に生きていく中で、素敵な人との出会いがあって、素敵な人を守れる自分でありたいなと。
数年後を思い描いているのです。

思い通りにはいかなくて
なかなか進めなくて、この日常に慣れなくて、
何かに救いを求めたくて
誰かに抱きしめて欲しい夜があるけど
そんな夜にもYouTubeでも見てゆっくりと眠りたい。自分の部屋でゆっくりと眠りたい。

自分の大切な心や大切な時間を
無駄にしないで蔑ろにしないで
大切に抱きしめ守っていける自分でいられますように。

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