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横峯式幼稚園

徹夜で並んだ(厳密にいうとバイトが並んだ)人気の横峯式を取り入れた幼稚園は、自学自習「読み、書き、計算」体操「逆立ち歩き、跳び箱、側転」音楽と言った三本柱のメゾットがあり、
幼稚園なのに、授業のように、規則正しく生活をしていた。

読み書きをして、30分集中、時間になると鍵盤ハーモニカを出し音楽を奏でる。運動場に行くと、開脚からの前屈、そしてブリッジ、できる子はそのままブリッジのまま歩く。さらにできる子は逆立ちをして、平気な子は逆立ちのまま歩く。

軍隊のように先生の合図で自主的に子どもたちが行動する。中には、この子ついていけるの?と思うような子もいたが、卒園する頃にはなんとかついていけるようになる。そうなると、小学校に入った時はかなり楽に感じるだろなとは思った。

次男は、この「読み 書き 計算」がえらくお気に入りだった。書き用ドリル、計算用ドリルみたいな物がそれぞれ4冊用意されていて、自学自習なので、やれる子はどんどん進んでいける。負けず嫌いな子は、どんどん進んでいける。

公文でもそうだが、先に先に一番になるが口癖の次男にはハマる教材で、そのドリルを終わらせるために、朝一番に幼稚園に行き、ドリルをしていた。
そんな子はなかなか他にいないので、当然他の子が一冊目の所、全部終わらせてしまった。それからは、先生が次男用に作ったプリントをしていたが、それもバインダーいっぱいになった。

運動については、幼稚園のサッカーは楽しく続けていた。体操では、180度開脚し、ピタッと前屈、ブリッジ、ブリッジ歩きまでは順調にだったが、逆立ちで挫折した。歩くまでは至らなかった。そこで自分の能力の限界を知ったのか、運動より勉強に力をますます入れ出した。

そして、小学校受験をしたいと言い出した。
「一番頭のいい学校はどこ?」と聞くため、国立の附属小学校のことを話すと受験すると言い出した。

親子二人三脚のお受験戦争の始まりだった。
とりあえず、小学校受験に特化した塾に行き出した。
勉強は特に問題なかったが、面接の練習があったからだ。

ここまで話すと次男はお利口さんと想像するだろうが、全くお利口さんではない。どちらかというとガキ大将で、遊ぶのも好きでいつも友達と遅くまで遊んで、怪我もしょっちゅうしてくる子だった。

明るくて元気いいガキ大将が、お利口さんの塊の集団の塾では、目立っていた。そこを指導してもらえた。
勉強は、しまじろう(こどもちゃれんじ)で充分だったが、面接はいい勉強になった。

いきなり、子供が超難関国立附属小学校の受験生になったのだが、目を背ければできたが、つい立ち向かう所、自分でもつくづく忙しいのが性分なんだなとその頃から感じ出した。

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