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病院移転

双子のお受験も失敗し、次男は娘と同じ小学校に、長男は、市立の支援学校に入学する事になった。

小学校受験は、次男が望んではいたものの、親のエゴもありきの自己満足みたいなもので、子供にとったら、近所の学校に行けた方が楽しいに決まっている。
お金もかからず普通に教育受けられる事は、素晴らしい。
わかっているのに、つい行動してしまう自分がいた。

小学校に入ったので、当然通常勤務になった。
忙しい最中、11月の移転開院準備も進められていった。
いるものいらないものを、仕分けして段ボールに詰め込んでいく。家の引越しと変わらない。
いかに効率よく断捨離するのかが鍵となる。

昔から外来に勤めていたスタッフよりも、外来にあるものに対して思い入れがない分、新病院に必要なさそうなものを、断捨離しまくった。

古い病院では、断捨離片付け魔となり、新しい病院では、収納魔になり移転開院準備を進めていった。

1番大変な事は、今までと違う電子カルテシステムになる事だった。移転先では、今まで一日2.300人だった外来患者を倍に増やす計画だった。患者の動線を考えた上でいかに、システマティックに診療までスムーズに案内できるように、シミュレーションしながら開院準備を進めていった。

もちろん、新しい事に対する適応力が高いスタップに対して、対応できないスタップもいた。全てのスタッフが一丸となって開院の日を迎えた。

この事も、人生において中々経験できない出来事だった。
皆の努力の甲斐あって、大きなトラブルはなく開院することが出来た。
旧病院よりも、規模も大きくなり人員も増え忙しくなる事にはなったけれど、新たな場所で1から色々な事を作り上げていく事の楽しさも見出せてよかった。

その経験がのちに色々な事にチャレンジするきっかけになった。

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