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家訓

モラハラ大吾のマイルールが、うちの家訓とも言えるのか、厳しいルールがあった。大吾曰く風水に基づいたものらしい。

その1 玄関に靴は絶対に置くな
その2 トイレの蓋は必ず閉める
その3 床に物を置くな(散らかすな)
その4 食事中トイレに行くな。肩肘つくな
その5 食事は上げ膳据え膳、はし、お茶全部揃えて呼ぶ

そのほかも、怒らせポイントはあったが主要な5項目は守るのが必須だった。

簡単で守れそうだが、元々B型で、要領はいいけど適当な私にとって、この5項目ですら守れないことがあった。

例えば靴。帰ってきたらすぐに靴箱に靴を入れる、これだけのことだけど、大吾がいない時、その後すぐに出かける用事があるなと思って置いておく。その後、出かける前に大吾が帰ってくると、マンションの吹き抜け部分に靴を捨てられる。捨てられたことに気づけばいいが、マンションの忘れ物置き場に私の靴が置かれていたこともあった。

マンションの吹き抜けに落とすこと自体、世間のモラルに反しているような気もするが、大吾ルールは絶対だ。娘に至っては、吹き抜けはもちろん、ゴミ袋に捨てたれたりしていた。娘ももちろんB型だ。

トイレに関しては、いちいち監視もできないので、自動で閉まるものに変えた。

床に物を置くな散らかすなは、大吾が帰ってくる気配を感じたら、みんなで一斉に片付ける。ガチャっと鍵の開く音がすると緊張が走る。何も言われなければ合格だ。床に物を置かない利点は、ルンバが自由に掃除できるくらいだった。

食事中トイレに行くな、肩肘つくな子供だから仕方ないやろーって思うけれど、なぜか嫌がった。
でも、躾の一環としては正しいのかもしれない。

上げ膳据え膳、はし準備、温かいお茶🍵は、私もバタバタしているとつい忘れる。箸がない、お茶がぬるい、今まで何度となく怒られてきた。この事で怒られると、決まってめちゃイケの、「加藤家家訓」って言って、ぐるぐる回されるのを思い出した。

苦しめられた家訓も主人がいない今は、懐かしい思い出だ。


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