“ずるい”という感情

“ずるい”という感情には気を付けたい。今日のnoteはそんな話だ。

ある友人が「既婚者はずるい」と言っていた。
その発端となったのは休日取得だ。
友人がずるいと感じたその既婚者は、ゴールデンウイークや年末年始等にまとまった休暇を取得し、子供を連れて実家に帰っているという。
休日と休日の間に1〜2日仕事日があったら、そこを有給にすれば1週間程の連休になる。
よく聞く取得方法だが友人は気に食わないようだった。

しかしよくよく聞いてみるとどうも変だ。
「早い者勝ちで先着何名かしか有給が取れないなら、申請期間になったら真っ先に申請したら?」とアドバイスすると「別に連休が取りたい訳じゃない」と返ってきた。
実際彼女は「長く休むと体も頭も鈍るから」と言って三連休ですら厭う。なんなら休日出勤もしている。しかし、連休を取っている人のことは「ずるい」と感じるらしい。

この“ずるい”という感情は厄介だなと思う。
他人が何かを手に入れて嬉しそうにホクホクしているのを見ると、つい嫉ましい気持ちになってしまう。
例えそれが自分にとって必要ない(価値を感じない)ものでも、余程のゴミでもなければなんとなく羨ましく感じる。人間なんてそんなものだ。
きっと友人もそんな感じなのだろう。
そしてもちろん私の中にもその“ずるい”という感情は存在している。

私は人を妬ましく感じた時には、自分の幸せを振り返ることにしている。
家族も含め、取り敢えず生きている。概ね健康である。友達がいる。仕事がある。貯蓄がある。趣味がある…数えればキリがない程に、私には大なり小なりの幸せがある。
十分すぎる程だ。
そうやって自分を慰め励ましている。
この先40年程は生きる予定の私は、人を妬む気持ちに引きずられる生き方をしたくないと強く思う。

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