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膿み出し

初投稿でこの表題もいかがなのか。。(笑)

私は2016年12月24日の藤井聡太四段と
加藤一二三九段の対局に感銘を受けて
本格的に将棋を始めた将棋好きな中年の
おじさんである。

私も一般の指す将の方々と同じく日々勉強を
行い、勉強の成果を求めてネット対局に挑む日々を過ごしている。

棋力は将棋ウォーズ3級、将棋俱楽部24は13級。。

そんな私がネット対局を行う上で心がけていることがある。

「対局で膿みを出す」

ことである。

「膿み」とは私の将棋の弱みのことである。

敗戦を分析し、敗戦に至った原因を書き出す。
そして、その対策を書き出す。
次にその対策を心構えとして対局に挑む。
日々その繰り返しである。

「塵も積もれば山となる」
まもなく48歳。伸び代は小さいことは自覚
しているが、自分の中では少しずつ成長を
感じている。

「膿みを出す」意識のもうひとつの効果、
それは「緊張の緩和」だ。


私は過剰に緊張してしまう性格である。
「負けても死ぬわけではない」と自分に
言い聞かせるのだが、負けず嫌いの本性が
表に出ようとしているのだろう。
たかがネット対局、されどネット対局にもかかわらず、心拍数が増加していることがわかる。

そのとき

「対局で膿み出ししよう」

と考えることで緊張感がやわらぎ、
いい精神状態になる。

「これが羽生先生の好きな言葉である
『玲瓏』という状態か!?」と頭をよぎる
ことも。
(その時は『玲瓏』でないと思うがw)

そんなこんなで今日は将棋俱楽部24(早2)で1戦交えた。
私が先手、相手は四間飛車だ。
エルモ囲い vs 美濃囲いの戦いとなる。

私も相手の方もほやほやの13級。
相手の指し手をみると、対エルモ囲いに
慣れているように感じる。

相手は△32銀型で早々に△45歩を突き出してきた。

私から角交換に行くと一手損である。
(その後の解析では私から角交換しても特に問題無さそうであったが)
角交換を避けながら駒組みを行っていると相手は△73桂と跳ねてきた。

ここでの消極的な手はずるずると負けそう。
私は▲66銀〜▲75銀の後、▲74歩と楔を打ち込んだ。

相手は△65桂と跳ねて逃げる。
私はその桂を狙って▲66歩と打つ。
そこまではよかった。

その後65の桂馬をすぐに取らなかったことがいけなかった。

相手からの猛攻をくらい自玉が追い込まれる。
しかし、私も何とか王手された金を馬で
取り返すなどして紙一重で耐え凌ぐ。

相手の王手がとうとう途切れた。
最後のチャンスだ!
相手玉に詰みがありそう。
しかし確信は持てなかった。
そこで私は詰めろをかけた。

・・・勝負の結果は「頓死」であった。

私は「やっちまった~」と脳内で大きな声を上げながら高速で「投了」ボタンをクリック。

対局を振り返ることなくPCを閉じ、泣く泣くその場を立ち去った。

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