山田 喜弘

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新聞人 原田兵次郎「やまと時評」を読む

はじめに  平成三十年に出版された『古都に吠えるー地方紙奮闘』古京遥著(青垣出版)は元奈良新聞社社長の渡辺忠夫氏が駆け出し記者の頃の体験をもとにした小説である。  奈良県知事を八期つとめた奥田良三氏(木村 小説中の名前以下同)や奈良市長時代、近鉄奈良駅前に行基菩薩像の噴水を設置した鍵田忠三郎氏(中沢)が登場する。そして、昭和四十年に大和タイムス社(現奈良新聞社)の社長に就任した広芝義賢氏(芝崎)と新人記者、渡辺氏(岬)を中心に物語は展開するのだが印象深い人物として大和タイ

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