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【読書記録】石原加受子『「やっぱり怖くて動けない」がなくなる本』【自分中心に生きろ!】

他人の目が気になる、自分じゃなくて他人が優先になってしまう。
これも私がずっと悩んでいることです。


色んなことが怖くて怖くて動けなくなっていることがたくさんあります。
自分をもっと大切にしてあげたい、この本を読むとそう思えます。
自分中心に生きられるよう、少しずつ変わっていきたいです。


以下、印象に残った部分を引用します。

「楽してはいけない。しっかりと働かなければならない」
「怠けてはいけない。さぼってはいけない。休んではいけない」
 などと考えていませんか。あるいは、人と比較して、「あの人はできるのに、私はできない」などと、自分を責めたりしていませんか。
 これらはすべて”恐れを産み出す”思考です。
(中略)
 思考に囚われているとき、あなたは、自分がそれを「したいのか、したくないのか」あるいは「好きなのか、嫌いなのか」といった自分の気持ちや感情を無視しています。人によっては、自分が、感情を無視していることにすら気づかないかもしれません。
 実は、そうやって自分の感情を無視していることが、恐れを産む最大の理由なのです。

p.27~29

 大きな恐れを抱えた人たちの大半は「他者中心」に陥っています。
 他者中心であるために、
「彼が怒っているのは、どうしてだろう」
「上司が不機嫌なのは、この前のミスが原因なのだろうか」
「相手が私に冷たい態度をとるのは、この前のことが理由ではなかろうか」
 などと恐れながら、相手の心を憶測しようとします。さらに、
「きっと、何かあって、虫の居所が悪かったんだろう」
「私が悪いんだから、しかたがないか」
「自分のやり方がまずかったのだから、しばらくは無理ないか」
 などと、憶測した相手に対して、むりやり理解を示そうとします。
(中略)
 けれども、あなたがそうやって相手の心を憶測したり、分析したりしてしまうのはどうしてだと思いますか。
 それは、そうやって相手の心を探ろうとするあなたの心の裏に、「行動するのが怖い」という”恐れ”が隠れているからです。

p.62~64

 他者中心は「思考」に囚われて行動しがちです。
 自分中心は「自分の気持ち、感情、意志」を大事にした行動をとります。
(中略)
 自分中心の人は、目覚めのときには、
「ああ、朝かあ。気持ちがいいなあ」
 と早朝の感覚や気分のほうに焦点が当たります。そして「さあ、起きよう」となります。
 気分や感覚に焦点が当たるために、顔を洗っていても、トイレに行っても、お茶やコーヒーを飲むときも、朝食を食べているときも、その「今やっている」ことのほうに焦点が当たり、その感覚や気分を実感しています。
(中略)
 自分中心の人は、同じことをしていても、プラスの感情やプラスの感覚を”実感”している分量が多いでしょう。

p.75~78

 このように、今あなたが感じているもろもろの”恐れ”は、元々あったものではなく、過去の生活環境の中で作られた恐怖と言うことができるでしょう。
 つまり、大半は本当の恐怖ではなく、「自分が勝手に作り出した恐怖」と言うことができるのです。

p.86

 どうして幻の恐れを作り出してしまうのか。それは、恐れが生じたとき、恐怖に直面したときに、それを「回避する能力。防ぐ能力。自分を守る能力」と、そのスキルがないからだと言えるでしょう。
 そういう意味で言うと、「私を守る」は即ち「私を愛する」とも同義語です。
 自分を守ることができる能力とスキルがあれば、恐れが生じたときにも対処できます。恐れが生じたとき「自分を守ることができるんだ」という確信が持てれば、恐れが消えていくだけでなく、そもそも、生まれようのない恐れもあると知るに違いありません。
 つまり、「私を守る。私を愛するためのスキル」を学ぶことが、恐れから自分を解放していく”最大の方法”ということなのです。

p.100~101

「相手が言っていることは、”意見”や”感想”に過ぎない。相手が高圧的な言い方や怒った言い方で私を動かそうとしても、私は、相手の言うことに従うことはない。私がそれを選択するかどうかは、心から私の自由だ。相手よりも、私は自分の気持ちや感情や意志を、もっと大事にしていいんだ」

p.112

 他者中心の人は、自分の意識が相手に向かいます。そのために、頭の中は、相手のことでいっぱいです。それを言葉にするとしたら、二人称の「あなた」や三人称の「あの人」になっていきます。
(中略)
 絶えず心の中で相手と戦っている人は、相手を責めることで”自分を傷つけ”ながら、争うことで傷つき、さらにまた、傷つくことへの“恐怖”を抱くことになるのです。

p.134~137

 自分の感情を基準にし続ければ、自分を大切に扱いたい、つまり「私を愛したい」という欲求のほうが優ってきます。
「私を愛したい」という欲求が優ると、それがだんだん大きくなっていきます。こんな自分になってようやく、相手への恐れよりも、「私を愛するために行動しよう」という勇気が育っていくのです。

p.157

 物事を着実に順調に成功させていく人とそうでない人との違いは、二つに大別すると、焦点が「人に当たっているか、目標に当たっているか」によると言えるでしょう。
 自分の望みを”順調に”達成しつつある人、”楽に”成功していく人たちは、自分の「目的」に焦点が合っています。
 この”順調に””楽に”がポイントです。決して”苦労して”ではありません。

p.189



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