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第10回前編__東京都同情塔_雑感など_2024.1.27

片倉洸一の耽楽的音声記録
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手探りで始めたこの記録も10回目。個人的には好循環だと感じていますが今週は悪循環を体現してるような例について考えさせられる羽目に。
そもそも話そうと思っていた話題については後回しになりましたが意外と関係はあったかもしれません。最新の小説履歴が「瘋癲老人日記」な片倉には久々に最近の文学を読むのはきつい部分もありましたが、結果的には一連の出来事が緩やかに関係した勢いですぐに読了できました。
今回は勢いで話し始めてるため あの… その… まあ… と言いまくりで自分でも気になりますがあまり気にしないでください。

1ある本を求めて本屋めぐり―東岩槻は中古屋天国だが…

2関わりたくない類型との遭遇―彼らが一定数いる理由
・謎の自分ルールの他人への適用によって自滅―脳や記憶へゴミや不純物累積してません?
・共通点―全員疎外、精神疾患持ち(本人は認めない)
・片倉式対処法―不愉快な出来事からも有用な生成物を抽出して利用
・敵認定の心理と意見対立の必然―「敵」という前提ありきの判断、逆もまた然り

3探していた本「東京都同情塔」雑感(26:30あたりから)
・五輪が強行開催され、ザハ・ダディドの競技場が建築された後の2030年とその5年後
・屹立した「同情されるべき人達(ホモ・ミゼラビリス)」収容施設が与える世界への影響―もちろん塔へも建築した牧名への評価も二分
・ぐらぐら小説―言葉自体への執拗な自己検閲と不信感
・たかが言葉、されど言葉―存在する無意味を隠そうと建築される「必然性」
・自分の法則と矛盾の向き―牧名には建築という還元先がある
・互いの言葉が通じない理由―前提が元から違う上、他人のそれを考慮しないのであれば当然か
・ディストピア的矛盾を抱えたユートピアの規模―「ハーモニー」は世界規模、「東京都同情塔」は東京のある一点 本作はより文学的な「ハーモニー」とも言えるかも
※「メディケア入れてない人が感情なくなる」と言ってますが、正しくはメディケア入れてる人が感情なくなるでした。
・「東京都同情塔」は言語の建築と崩壊の運動だ!?
※人物ごとの文体の違いに言及しましたが、本作で最も話題になったAIについては何故か一切触れてませんでした。言語表現に執拗なこだわりを持つ牧名、ふわふわした感じの拓人、主観性と露悪的でありながら正直でもあるクラインにAIの文体が入る事で各言語の差異や同一性について比較するのも面白いでしょう。

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