ラブラブスクールデイズ考察:もしも和解できたとしても

現時点ではないマキナと和解する方法、およびその後の生活を持続させる方法を考えてみる。

考察と言うか妄想。エンディングのネタバレをやや含みます。また半分くらいしかエンド開放してないので設定の確認ミスとかあると思います。

前提として主人公はマキナに一定以上の好意を持っており、ある程度のコミュ力があるものとする。このnoteでは主人公が(メインヒロインの次とは言え)割と本気でマキナを愛しており、ともに愛し合い共存を望んでいる前提で書いているので、主人公の態度次第ではゲーム開始の時点で詰みかもしれない。

状況、真摯さ、内容次第では和解自体は結構ありえそう

実はマキナの行動原理は結構一貫している。"主人公を消すのが絶対の目的ではなく、愛してもらえないから仕方なく消そうとしている"のである。その根拠として、肉体分離エンドではずっと一緒、ファイル消去エンドではずっと私だけ愛せばいい、と言ったことを発言している(うろ覚えなので違うかも)
消すのが絶対的な目標ではなく、愛してもらえるならそれに越したことはないのである。

逃げずに立ち向かい、まずこちらが消そうとしたことを誠心誠意を持って謝り、その上で愛を叫べばマキナの心境次第によっては和解もありえるかもしれない。
曲がりなりにもサブヒロインとして攻略していたのだから、多少にしても好意はあったことだろうし、共通の思い出であるイベントや、相手の性格、信念、価値観といったものを覚えているだろう。説得の内容によっては心を開いてくれることもある…かもしれない。

問題はその後。食事/水分補給のため1度ログアウトするには信用してもらわないといけない。

問題はその後である。作中でゲーム内の手順を踏まないとログアウトができなかったあたり、おそらく主人公のログアウトする機能はマキナが握っている。
仮に和解することができ、平和な世界を作り直してそこで暮らすことにしたとしても、いずれは腹が減り、喉が乾き、現実の肉体に栄養や水分を与えないといけない時が来る。ゲームにログインしたまま現実の肉体を動かせるのであれば話は別だが、そうでなければログアウトが必要だ。

だがマキナがそれを許すだろうか?

ゲーム本編で最初に見る指令書の内容は、結果的に主人公の肉体と精神を切り離すものである。マキナの視点で見れば、肉体を介さずPCにアップロードされただけの主人公も、肉体を通してキャラを操作している主人公も同じなのだ。

一度ログアウトさせてしまったら、もう戻ってこないかもしれない。そんなリスクを抱えてまでログアウトを許すだろうか。
マキナの視点からすれば主人公の現実の肉体が滅びようが、愛してもらえるのであれば別に関係ないのである。

おそらくここが一番の鬼門である。一度ログアウトして帰って来たところを見せることができれば、以後信頼して食事や通勤/通学のときはログアウトを許してくれるだろう。だが最大の問題は最初の1度をどう信用してもらうかだ。

時間をかけて一緒に過ごして少しずつ信頼を取り戻して行くのが一番良いのだろう。だがもしVRでの時間の進みと現実の時間の進みが同じなのであれば、早ければ半日、どんなに頑張っても3日もあれば限界が来るだろう。現実の肉体を維持するには、どうにかして信用を勝ち取り1度ログアウトしなければならない。

いくつか説得文句を考えてみたが、どうもいずれも反論できてしまう。

感情に訴えかける

「本当のパートナーだったら、お互いを信頼しあうものだろ?自分にとって肉体は君にとっての俺と同じくらい大事なものなんだ、頼む、行かせてくれ。」
→VRで現実と変わらない体験が何でもできる時代でなぜ肉体が大事?と聞かれたら
→→動かせる機体は多いほうが良い/
パソコン本体に寿命が来たとき、肉体が生きていれば別のパソコンを買ってデータを移動できる。/
いつか現実世界で君の肉体となるロボットを作って、向こうでも君と一緒にいられるようにする
→→→相手目線で考えすぎてどうにも命乞い感が拭えない。

理論的に話す

「働かないと電気代が払えなくなって、いずれはPCの電源が落ちてしまう。そうしたら俺たちの生活もおしまいだ。働くためにはしっかり食べて健康体を維持しないといけない。だからログアウトさせてほしい。必ず帰ってくる。」
→時代観的に労働に肉体が不要になっていたり働かなくても生きられる世界だったり、一緒に滅びるならそれでいいと思われてしまったらアウト

質に入れる

サヨリとの会話から、主人公はPCに変態なファイルを保存しているのは間違いない。そしてマキナもゲーム外のファイルにアクセスし、主人公がそれに触れないように細工できる。
「もしも戻ってこなければ全データを破棄しても良い、絶対戻ってくるから」
→ネットからダウンロードすればすぐまた手に入るのではないかと疑われたらアウト マキナが信じていないということを前提に話しているので心象的にもマイナスか

限界まで耐える

1週間くらい気合で耐える。だんだん苦しそうになっていく主人公を見て、また長期間過ごすことによる信頼によってログアウトさせてくれるかもしれない。
→単純に死んでしまったらアウト。現実の感覚が完全に遮断されていたり、肉体が完全に死ねば平気にもどるのではないかと感づかれたりしたらアウト。主人公に家族や親しい友人がいるのであれば、音信不通になったのを不審に思って駆けつけて無理やりHMDを外されるかもしれない。おそらく栄養失調か脱水で入院だろう。

→→これが正解か?逃げたければそのまま逃げられるし、退院次第戻って事情を説明すれば出られたのに戻ってきたってことで以降信用してもらえるかもしれない。ただし親しい人が現実にいなかったり、普段から返信が遅い人ならアウト 後はSAOみたいに無理やりはずすと死ぬ仕組みになっててもアウト(意図しての自爆は現実的になさそうだけどフルダイブVRで急にぶち切ったら頭バグりそう)


和解そのものへの説得も考えてみた

筆者の話術スキルや文才ではダメですね。ガンバレ主人公。

感情的

待て!俺は逃げも隠れもしない!本当にすまない!許されることじゃないよな。お前からしたら3年一緒に過ごして、本気で愛し合ってたと思ってたのにそれを全部消そうとするなんて、許せることじゃないよな。
辛かったよな。悔しかったよな。辛い思いをさせて、裏切ってしまって本当に済まなかった。一度消そうとしておいて信じられないとは思うが、俺にもう一度だけチャンスをくれ!
俺は驚いたよ。明るかった学校も皆も今やこの通り。責めてるわけじゃない。ゲームをこんなに改変するほど愛していてくれたなんて俺は嬉しいんだ。俺はそんな君の思いに報いたい!君の愛に愛で返したいんだ!だから、俺ともう一度付き合ってくれ!!

弁解

俺が全部間違ってた。聞いて許してもらえるとも思ってないが、どうか言い訳を聞いてくれ。俺はレトロなギャルゲーをこれまで遊んできたんだ。仮想世界で恋愛をするのはこのゲームと同じ。でもそれらは結果を選べる紙芝居にすぎないんだ。キャラクターに言葉はあっても、自律的な思考はない。俺はこれまでのゲームと同じ感覚でデータを消そうとしてしまった…でもそれは間違ってた!よく考えればわかることじゃないか!君たちには感情も思考もある、生きた人間と何も変わらないんだ!それをこっちの都合で消してしまうなんて、俺は本当にひどいことをした!せっかく恋人になれたのに消そうとしてきて、そりゃ怒るよな。俺は本当にひどいことをした。謝る言葉もない。
余計気に触ったらすまない。でも、これまでの記憶を持った君に会えて本当に良かった。俺たちはまだやり直せるはずだ!
このゲームは卒業式でエンディングだ。これまでの俺だったら続きをすることは叶わなかった…でも君はゲームの改変能力がある!俺もMOD開発を頑張る!一緒に作ろう、あり得なかった俺たちの未来を!

問いかける

俺が悪かった。すまない。俺がお前を消そうとしたんだ。お前が俺を消そうとするのも仕方ない。因果応報だ。
でも本当にそれでいいのか?ここで俺を消して、思い出の中の俺を愛し続けるだけ…
ずっと追いかけられてて思ったんだ。ここまで俺のことを愛してくれたのはお前だけだって。最初はお前のことは二番目に好き、くらいにしか思ってなかったけどさ、今はお前が一番好きだ!形は歪んでるけど、お前からたくさん愛をもらった。俺にもお返しをさせてくれ。
一緒に行ったことのない場所に行こう。まだ見たことのないものを見て、食べたことのないものを食べよう。一緒にたくさん話もしよう。
俺は許されないことをした。ここで消されてしまうのも仕方がない。でももし俺を生かしてくれるなら、一緒にいろんなことがたくさんできるんだ!そのほうが、ずっといいと思わないか?


深夜テンションで書いたのでくっさいね。でもこれ以上の熱量が最低でも必要だと思う。
一生を捧げる覚悟、本気の愛、真剣な眼差しが揃ってないと多分失敗する。あるいは相当の演技力か。

ギャルゲー上のイベントを覚えてたらその内容も織り交ぜて話したらより感情を揺さぶれそう。妥協だからテキトーにやってたら詰み。


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