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兎の眼を読む

小学校時代、実家の本棚に妙に分厚い本が
棚の一番上の左隅にあった2冊あった。

その1冊は、「太陽の子」(灰谷健次郎 作・田畑精一 絵 理論社)
もう1冊が、「兎の眼」(灰谷健次郎 作・長谷川知子 絵 理論社)

僕は、本が大嫌いな子だったこともあり、
「こんな文字ばかりの、分厚い本を誰が読むんだろう?」と思っていた。

なんで、こんな難しそうな本を子ども部屋の本棚に置いているのだろうと
そう思っていた。

40年以上の月日が流れ、
「読んでみよう」「読んでみたい」と思って読み始めたのが、
「兎の眼」です。

全く内容も知らず、読み始めると
教育現場の話ではないか・・・。
しかも、この作品内の子どもたちが素敵で、
まさに、作品に吸い込まれました。

夢中で読みました。
途中何度も現場時代のことを思い出し、
「今読むことは、偶然じゃなかったなぁ・・・」と一人納得。

灰谷健次郎さん、素敵な作品をありがとうございます。

ちなみに、この本をよむきっかけは、
同じく灰谷健次郎さんの作品、
「きみはダックスせんせいがきらいか」(大日本図書)を
40数年ぶりに読んだからでした。
(小学校の読書感想文の本として読みました)

このダックス先生のモデルは、
「一年一組せんせいあのね」の鹿島和夫さんです。
その鹿島和夫さんのことを調べてたら、
たどりついたのでした。

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