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紙芝居を通じて・・・

子どもの絵本について、
松岡享子さん、松居直さん、佐藤英和さんの書籍を読むと、
長新太さん、馬場のぼるさん、加古里子さんに対して
改めて尊敬と関心が高まり、
その関係の書籍を読むむと、
今度は、加古里子さんと長野ヒデ子がつながり、
今は、紙芝居の書籍を読んでいます。

紙芝居は、芝居です。
つまり、読むのではなく、演じます。
となると、演じ手の存在は大変大きいわけで、
その代表といえば、このnoteでも述べたことがある
右手和子さんです。

かなり古い書籍ではありますが、
やはり、この本を一度しっかり読んでおきたいと思い、
今読んでいます。

「紙芝居のはじまり はじまり」著:右手 和子(童心社)

右手さんの講演を聞いたことがある僕としては、
読んでいると、当時の右手さんの声が頭の中で重なります。
と同時に、何年経っても大切なことは変わらないのだと、
再認識します。

『紙芝居の魅力』について右手さんが以下のように述べています。

「紙芝居が、なま身の人間がなま身の人間を対象に演じますので、
テレビなどのように、一方通行ではなく、観客の反応にすぐ対応でき、
やさしく言い換えたり、子どもの答えを誘いだしたり、観客が理解
しやすいように、語りの、速度などを、微妙に変化させながら、
心をかよわせあい、感動を共にすることができるからです」

テレビがダメとか、パソコンがダメとか、ゲームがダメとか
スマホがダメで、一切禁止にしようという話では決してありません。
(惰性的に観る、行うことはやめるべきだと思っていますが・・・)

この紙芝居のような時間をなくしてしまうことがないように
大人たちが意識して、子どもたちに「なま身の」楽しさを、奥深さを
伝えていくことだと思います。

紙芝居はその演じ方で大きく変わるのだからこそ、
ただ適当に読むことのないように、演じ方を学び続けたいと思うのです。

幼稚園勤務当時、右手さんの講演後に、園で紙芝居を読む際に
自分の演じ方を改めて、右手さんの助言をもとに
演じ始めると、明らかに子どもたちの反応が変わりました。

下読みをする時間を怠らず、
どこで止めるか、どのタイミングで抜くかの精度をあげると、
子どもたちは、より紙芝居の世界に入っていくのを知りました。

学んだ後は、あとは子どもたちの前で、実践あるのみだとも思っています。

そのための準備は怠らないようにしたいと思います。


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