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絵本をひらく~第24回筒井頼子さん~

福音館書店の月刊絵本「こどものとも」2023年3月号の
折り込みふろくの「絵本のたのしみ」の中に、
「絵本をひらく」というのが連載されていました。
その最終回に、筒井頼子さんがつづっています。

その中に、娘たちに読み聞かせをした際に、
「もう一回!」と言われた際に、
正直苦しいこともあったと述べています。
そのあとに、
「けれども気の遠くなるような、
あの「もう一回!」の繰り返しの中で、娘たちは、
想像力を鍛えられ、想像の力で自らを動かすようになっていった
のだと思う。」
とも述べています。

この時間を筒井さんは、「目に見えない育ちの時間だった」のだと
述べています。

そう、これなんだなぁ、絵本の凄さは。
素晴らしい絵本の多くは、文字だけではなく、
「絵が語る」のです。

その絵を子どもたちは読むのです。
大人たちの声を耳で聴きながら。

この折り込みふろくでは、
「『はじめてのおつかい』が生まれた日~後編~」ということで
筒井さんが裏話を語っています。

その中で、もっと長い文章だったけど、
林明子さんの絵の力で、その文章をけずることができたとも
述べています。
「言葉をけずるのは、ある部分の自分をけずるということ」と
いう言葉はとても重い言葉ですが、それでもけずれたのは、
林さん(=絵を描く方)への絶対的信頼感があったからできたと
言っています。

凄い関係性だなぁ~と鳥肌が立ちました。


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