素数ものさし
昨日の投稿で農経図書室のYさんとの素敵なエピソードを紹介した。
Yさんはその後、北大の他の部局図書館に異動されたのだが、現在どこでお仕事をされているかは定かではない。
最後にお会いしたのはいつだったかな。
古い日記帳を見ないと思い出せないが、たしか百年記念会館1Fにあるレストランでカレーを一緒に食べた記憶がある。
最後にYさんとお会いした時だったのだろうか、プレゼントに「素数ものさし」を頂いた。
20代の頃は本当に辛かった。
今、ホームから身を投げ出せば楽になれるかなとか、睡眠薬を大量に購入するにはどうすればいいかなとか考えてばかりいた。
でもいつも思いとどまったのは、僕が死んだら遺体を処理するのに人に迷惑がかかるなとか、僕の内臓を処分した人はきっと夕食を美味しく食べることができないだろうな、とか考えたから。
そして学生時代の恩師から頂いた言葉がいつも胸にあったから、何とかやり過ごした。
きっと、大丈夫。
いつかきっと良くなる。
確証はないけれども、おまじないのように何度も何度も自分に言い聞かせた。
今、目の前にある素数ものさしは、一見すると不便かもしれないけど、やり方次第で自分の希望する数を作ることができる。
別に他人の物差しに合わせて生きる必要はないんだ。
不格好でも良いから僕は僕自身の物差しをもって生きれば良いんだ。
幸せのカタチは一つじゃない。
迷った時や悩んだ時は、僕は机から素数ものさしを取り出して眺める。
今日も皆様にとって、よい一日でありますように。
Yさん、素敵なプレゼントをありがとうございます。
僕は元気でやっています。
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