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【特別編②】さびしさの音色

さびしさは鳴る。
たしか綿矢りさの「蹴りたい背中」の書き出しだったような気がする。

はじめて読んだときはピンとこなかった。

というか僕は大雑派な人間だから女子高生の機微がわかるわけでもないし、頭のねじが5本くらい欠損している社会不適合者だから文脈を読み違える。

意味はわからなかったけど「さびしさは鳴る」という一文は、ずっと心の中に引っかかっていた。

ちょうど1年前に同じようなことを書いていた人が弱っていてnoteに心情を吐露されていたのを見た。心配だなと思ってメールで連絡したら

SNSとリアルの人格は異なるので心配してもらわなくて大丈夫です。

といった返信をされた。 

なるほど、そのように印象操作をする手法もあるんだな。

まぁ僕も人のことは言えないか。

いつもより、やや暗めの書き出しだが、嬉しいお知らせを。

先日、無事に妹の子どもは生まれ、竹内家のアイドルとして皆から愛されている。

僕にとっては姪っ子になる。
とうとうお兄さんは卒業して晴れて「おじさん」になるわけだ。
いや大分前から卒業しているやろ。

ちっこくて、めんこい(^^♪(家族提供)

ちょうど僕が北海道に船で到着した日(2024/5/28)に生まれた。
そして妹の誕生日の翌日。
なんてタイミングだ・・・。


そんなこんなで家族LINEやmiteneから姪っ子の写真が送られてくる。

かっ、かわいい(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

僕は男だけど母性本能をくすぐられる。
しばし天使のようなあどけない姪っ子ちゃんの表情にホッコリさせられる。

でもスマホをテーブルに置いて一人、社宅のアパートで苦いコーヒーを飲んでいると、

聞こえてきた。

さびしさの音色が。
降り積る雪のようにしんしんと時折ドサッと雪が落ちるような音もする。

姪っ子ちゃんを中心に満面の笑みで写る家族写真の中に僕はいない。

・・・ない
いない
いないよね

2秒前までの自殺志願者を
君は永久幸福論者に変えた
そんな君はもういない いない いない

いないけど
この心臓に君がいるんだよ

おっと、寂しすぎてRADWIMPSを口ずさんでしまったw

久しぶりに上の動画を見たら歌よりも歌い終わった後に結構、重い話をしていた…。

やってしまった。
まぁいいや、高々再生回数は三桁程度だからそんなに見ないだろう。


たくさんの人にnoteを読んで頂いても、さみしい気持ちを紛らわすことはできない。

たしか上皇后美智子さまが「橋をかける」の中で、新美南吉の「でんでんむしのかなしみ」という童話が思い出に残っていると書かれていた。

誰もがみな「かなしみ」を抱えながら生きている。
でもだからこそ、僕らは他者をいたわったり共感できたりするのではないかな。

鳴り止まないさみしさの音色の中にも、きっと誰かに届くメロディーがある。
今はじっとその音色を味わい尽くして、いつか誰かに寄り添えるようになればいい。

そんな風に思った。

すみません、柄にもなくナイーブな内容で…。

今日も皆様にとって良い一日になりますように。

そういえば、あの人に貸した「橋をかける」はどうなったかな。

恐らくもう返ってこないと思うからプレゼントにしよう。

①と②がつながり、おあとがよろしいようで。

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