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【独り言】厚焼きたまご

 ↑この写真は 娘が大学に持って行っている
お弁当のおかずの部分です。
上の方に鮭ご飯が入ってます。
こんな小さいお弁当で 足りるのかな?と思うのですが、娘 本人が買ってきたお弁当箱なので、これに入れてます。(息子達のはこれの三倍はありました。)
このお弁当箱だと、野菜があまり入らないので
この他に 小さいタッパーに レタス、トマトなどを入れたサラダボールを持たせてます。

中に、厚焼きたまごが入ってますが 私が作るお弁当は、ほぼ毎日厚焼きたまごが、入ってます。
彩りもきれいになるし。
私の母は、盲人なので 可愛いお弁当や綺麗なお弁当は、作れない人でした。
小さい頃は あまり気にならなかったのですが、小学三年生の秋の遠足の時、クラスの男の子から 
「なんで、てるちゃんのお弁当 いつも汚ないの?」
と言われました。

仲の良かった子だったので、意地悪とかではなく、ただ純粋に なんで? と思ったようでした。
確かにその子のお弁当は、色とりどりで、とっても綺麗なお弁当でした。
その子にとっては、お弁当は綺麗なものが 当たり前だったのでしょう。

私はその時初めて、(私のお弁当は汚ないのか)
と、認識しました。
確かに、茶色いし、おかずとおかずの間が曖昧で、ぐちゃぐちゃしてる。
その男の子のおかげで、他の意地の悪い子達に
「お前の弁当、汚ねえな!」
とか、みんなの前で騒がれる前に、何とかしようと 思えたのです。

三年生にもなると
「お母さんのお弁当、汚ないから自分で作る」
とは、言えません。
盲人だから 綺麗なものが出来ないと 分かっているからです。
なので、 
「自分の好きなもの入れたいから 自分で作る。」
と、言って小学四年生頃から、遠足も、運動会も、お弁当は自分で作ってました。
 
小学六年生でやっと、綺麗な厚焼きたまごをマスターしたように記憶しています。
それから、中学の部活の時のお弁当が増え、高校は毎日作って 持って行きました。
その間、厚焼きたまごも進化を遂げ(?)真ん中に、茹でたほうれん草や、カニかま、チーズを巻いたり、ミックスベジタブルや、細かく刻んだハムやベーコンを混ぜて焼いたり、バリエーションも、増えました。
今、私が気に入ってよく作るのが、
 “スパニッシュオムレツ風厚焼きたまご”
です。(笑)
写真に写ってるやつですね。
ケチャップで見えなくなってますが、真ん中にチーズを入れて、ほうれん草とベーコンを混ぜた卵で巻いて行きます。
焼く油は勿論バターです。
ケチャップ添えて食べると、お弁当にしては
お洒落な味です。
娘も気に入ってくれています。

まだ、あと三年ほど(順調に行けば)学生の期間がありそうなので、もう少し頑張って たまごを巻いて行こうかな。
ちなみに、一緒に写っている焼売と唐揚げは
レンチンです。
いまの冷凍食品は、とっても美味しいです。
昔とは違いますね。
とても助かっています。

皆様にたくさんの幸せがありますように🍀
                光川 てる

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