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月光~妖精と龍~

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黒龍の暁飛(こうひ)と花の妖精ミリーの可愛いお話し。 少しずつ育む2人の思いは 友情?それとも・・・
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2023年10月の記事一覧

【お話し】月光~妖精と龍~(5)

【お話し】月光~妖精と龍~(5)

空を駆ける妖精達

「なあーんだ、たいして怖くないわね。」

川縁で日向ぼっこをしながら、うつらうつらと昼寝をしていた暁飛(こうひ)を見下ろしながら、ゆみんが言った。
両手を腰に当てて、何だか偉そうだ。

○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○

 3人は 先程、清涼の谷へやって来た。
暁飛は寝床ではなく、日当たりのいい川縁で昼寝をしていた。
昨日は隣の国との国境近くまで様子を見に行っていたの

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【お話し】月光~妖精と龍~(6)

【お話し】月光~妖精と龍~(6)

 5日ほど経ってミリーは暁飛(こうひ)の洞窟にやってきた。
両手にドライフラワーにした花を抱えている。
生花の方が美しいのだが、暁飛が手間を掛けずにずっと置いておけるドライフラワーにした。
ミリーは時々持ってこようと思っていた。
壁に吊るしたり、後で花瓶を持ってきて、テーブルも何とかして運んで、暁飛のねぐらをもっと暮らしやすいものにしてあげたかった。
ミリーが森を抜けると・・・唖然とした。
たくさ

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【お話し】月光~妖精と龍~(7)

【お話し】月光~妖精と龍~(7)

 カズミーさんの失敗

 ミリーは数日に1度 暁飛(こうひ)の所へ行った。
行く度、たくさんの妖精達が谷で遊んでいた。
ミリーは暁飛と寝ぐらに入る時もあったり、外で暁飛や他の妖精と話して帰ることもあった。
ただ、いつ行っても誰かいるので、1人で暁飛の寝ぐらに入ることはなかった。

 花々の見守りも もちろん手を抜かずに行う。
草花を食べてしまう虫が多く発生してしまった時には、鳥達に助けを求めたり、

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【お話し】月光~妖精と龍~(8)

【お話し】月光~妖精と龍~(8)

 ソラの暴走

 ミリーが清涼の谷へ行くと 川縁で暁飛(こうひ)が休んでいた。
相変わらず妖精達が遊んでいるが、以前ほど大人数ではなくなった。
だが、入れ替わり立ち替わりやって来ているようだ。

時折 パタパタと動かす暁飛の尻尾に掴まって遊んでいる者や、暁飛の頭の上に乗って寝転んでいる者もいる。
ミリーが暁飛の鼻先に飛んでいった。

「暁飛、ちょっとお願いがあるんだけど。」

ミリーはワクワクを隠

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【お話し】月光~妖精と龍~(9)

【お話し】月光~妖精と龍~(9)

プレゼント?

「ソラ、大丈夫かしら。」

ミリーが心配そうに呟いた。

「何がだ?」

暁飛(こうひ)は頭の上のミリーに聞く。

「何がって、ソラは暁飛に失恋したのよ。まあ、ソラが先走って番(つがい)とか言い出したのはビックリだけど、たぶん前からソラは暁飛の事を好きだったのよ。」

「・・・・・」

「暁飛?」

「よく分からん。」

「え?あれだけソラが好き好き言ってたじゃない。」

「我もミ

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