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光川てる/ミツカワテル
2023年10月2日 05:59
空を駆ける妖精達「なあーんだ、たいして怖くないわね。」川縁で日向ぼっこをしながら、うつらうつらと昼寝をしていた暁飛(こうひ)を見下ろしながら、ゆみんが言った。両手を腰に当てて、何だか偉そうだ。○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ 3人は 先程、清涼の谷へやって来た。暁飛は寝床ではなく、日当たりのいい川縁で昼寝をしていた。昨日は隣の国との国境近くまで様子を見に行っていたの
2023年10月9日 07:19
5日ほど経ってミリーは暁飛(こうひ)の洞窟にやってきた。両手にドライフラワーにした花を抱えている。生花の方が美しいのだが、暁飛が手間を掛けずにずっと置いておけるドライフラワーにした。ミリーは時々持ってこようと思っていた。壁に吊るしたり、後で花瓶を持ってきて、テーブルも何とかして運んで、暁飛のねぐらをもっと暮らしやすいものにしてあげたかった。ミリーが森を抜けると・・・唖然とした。たくさ
2023年10月15日 17:41
カズミーさんの失敗 ミリーは数日に1度 暁飛(こうひ)の所へ行った。行く度、たくさんの妖精達が谷で遊んでいた。ミリーは暁飛と寝ぐらに入る時もあったり、外で暁飛や他の妖精と話して帰ることもあった。ただ、いつ行っても誰かいるので、1人で暁飛の寝ぐらに入ることはなかった。 花々の見守りも もちろん手を抜かずに行う。草花を食べてしまう虫が多く発生してしまった時には、鳥達に助けを求めたり、
2023年10月23日 06:49
ソラの暴走 ミリーが清涼の谷へ行くと 川縁で暁飛(こうひ)が休んでいた。相変わらず妖精達が遊んでいるが、以前ほど大人数ではなくなった。だが、入れ替わり立ち替わりやって来ているようだ。時折 パタパタと動かす暁飛の尻尾に掴まって遊んでいる者や、暁飛の頭の上に乗って寝転んでいる者もいる。ミリーが暁飛の鼻先に飛んでいった。「暁飛、ちょっとお願いがあるんだけど。」ミリーはワクワクを隠
2023年10月29日 16:34
プレゼント?「ソラ、大丈夫かしら。」ミリーが心配そうに呟いた。「何がだ?」暁飛(こうひ)は頭の上のミリーに聞く。「何がって、ソラは暁飛に失恋したのよ。まあ、ソラが先走って番(つがい)とか言い出したのはビックリだけど、たぶん前からソラは暁飛の事を好きだったのよ。」「・・・・・」「暁飛?」「よく分からん。」「え?あれだけソラが好き好き言ってたじゃない。」「我もミ