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月光~妖精と龍~

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黒龍の暁飛(こうひ)と花の妖精ミリーの可愛いお話し。 少しずつ育む2人の思いは 友情?それとも・・・
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2023年9月の記事一覧

【お話し】月光~妖精と龍~(1)

【お話し】月光~妖精と龍~(1)

暁飛

 黒龍 暁飛(こうひ)が大雨による土砂崩れで 民を守り、怪我をおってから7日が過ぎた。

『幸せの光』で傷は癒え、まだ大雨の影響が残る土地土地を見て回っていた。
民達は、力強く荒れた田畑や家を直している。

暁飛が身を呈して流れを変えた土砂は 今もそのままだが、民の生活は戻りつつあった。

7日前、暁飛は風変わりな妖精と会った。
普通の龍は深緑色をしているが、暁飛は全身
真黒の黒龍。
他の

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【お話し】月光~妖精と龍~(2)

【お話し】月光~妖精と龍~(2)

再会

 その日 ミリーは急いで森の奥へ向かって飛んでいた。
奥へ、奥へ、ミリーの管轄の花畑はとうに過ぎ大きく繁った木の葉が折り重なり、薄暗くなってもミリーはさらに奥に飛んでいった。
奥の奥へ飛んでいくと、先の方に一筋の光が見えた。
その光に向かってスピードを上げる。
やがて森は終わり、明るい開けた場所に出た。

川を挟んで左右は平らな地面が川に沿って続いている。
平らな地面のさらに両外側は切り立

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【お話し】月光~妖精と龍~(3)

【お話し】月光~妖精と龍~(3)

 暁飛の寝床

 滝の端の隙間からミリーは裏側へ入っていった。

「あれ?明るい。」

中はかなりの広さがあった。
もっと暗い洞窟のような所を想像していたが
思いの外明るかった。

「日光苔だ。」

「ああ、なるほど。」

日光苔は ほんの僅かな光があればそれを反射して周りを明るく照らす苔だ。
夜も、昼に溜めた光をボンヤリ発光する。
中は何もなく、暁飛(こうひ)が体を休める場所にいくらかの枯れ草が

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【お話し】月光~妖精と龍~(4)

【お話し】月光~妖精と龍~(4)

妖精達

 自分の森に帰ってから、ミリーは友人達に声を描けた。
清涼の谷に行かない?と。
清涼の谷までは距離があるし、行ったことのある妖精はミリーだけ。
なかなか誰も一緒に行ってはくれなかった。
とにかく黒龍の谷をみんな怖がっていた。

 ある日ミリーは、特別な花畑の管理人をしている《ユキマー》さんの所を訪ねた。
新しい花を研究したり、古代の花を咲かせようと研究したりしている妖精だ。

「ユキマー

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