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【PODCAST書き起こし】オフィスコットーネの綿貫 凜さんへ演劇人生について聞いてみた(全7回)その3 イギリスへ演劇を見に、そしてオフィスコットーネの始まり

【PODCAST書き起こし】オフィスコットーネの綿貫 凜さんへ演劇人生について聞いてみた(全7回)その3 イギリスへ演劇を見に、そしてオフィスコットーネの始まり

【綿貫】ちょうど友人がやっぱりイギリスに留学したりなんかしてて、で、ちょうどやっぱりイギリスに演劇を観に。

【山下】行かれたんですか?

【綿貫】行ったりとか、ちょうど5年の間になんかそういうことも。

【山下】いいなあ。それもできた。

【綿貫】できて。だんだんだんだんやっぱり、ああ、なんかイギリス演劇とかを観たりとか、イギリス行ったりとかしたときも、ああ、こんなに自由にいろんな発想をしてもいいんだって。要するに会社とかだと、やっぱり、これ言っちゃいけないんじゃないかとか、こうしなくちゃいけないんじゃないかみたいなことはすごく、さすがに私も感じてたので、あるんですけど、そういう規制みたいなのがない。

【山下】そうですよね。

【綿貫】自由に発現していいとか、思いついたことを言ってもいいみたいなところがすごく、あ、なんかいい場所があるかもしれないなっていうふうには思ったんですよ。

【山下】なるほど。ちなみに、イギリスはあれですか? ロンドンに行かれたんですか?

【綿貫】そうですね。ロンドンの中心。

【山下】ウエストエンドと言われてるところですね。

【綿貫】友人が語学留学をしていたんで、そこに泊らせてもらって、1週間ぐらいですけど、毎日毎日昼夜昼夜でいろんな芝居を。

【山下】全部チケットが取れたんですか?

【綿貫】取れましたね。その当時、当日券みたいなものとか、そういうやつで、昼夜昼夜観てましたね。

【山下】なんか、イギリスの劇場って、1階にパブがあって、2階に上がると劇場があるっていうのが多いって聞いたんですけどそうなんですか?

【綿貫】そうですね。休憩中も必ずみんなお酒を飲んでるんで。

【山下】そうなんですか? へえ。

【綿貫】英語が喋れないから、感想とかも言いたいんですけど、すごく言いたいんだけど、隣りの人にも言いたいんだけど、1幕のこととか興奮してるから言いたいんですけど、英語が喋れないんで。もんもんと……。

【谷】表現できないわけですね。

【綿貫】帰るわけですね。

【山下】友達がいるから。

【綿貫】帰って、友人に喋りまくる。

【山下】喋りまくる。分かる分かる。

【綿貫】「今日観た芝居はこんなんでこんなんで、こうこう……」。

【山下】いい芝居観ると誰かに喋りたくなりますよね。分かります。

【綿貫】喋りたくなりますね。なんか。

【山下】そっか。なんかいいな。ウェスト・エンドで僕もお芝居観るの夢です。

【綿貫】あ、そうですか。

【山下】1回も海外は。ニューヨークでミュージカルぐらいは観たけど。あとはもう全然。

【綿貫】もう相当前の話ですけど、行きましたね。なんか。

【山下】すごいなあ。

【綿貫】だから、そのときに、ほんとにその5年なり何なりはものすごく大きく変化していった。

【山下】いいあれだったんですね。いい5年だったかもしれない。今思うと。

【綿貫】そうですね。まあ、何にも考えてなかったですね。楽しいだけ。

【山下】周りから流れるようにやっていたけど、実は自分が一番好きだったところに立ち位置があったんではないかと。

【綿貫】そういうデザインとか、そういうことをたぶん仕事にはなんか、小さいときに、あんまり自分が将来何の仕事をしたいかっていうのが全く定まってなくて、毎日中学とか高校で遊び暮らしてたんで、その日学校行って楽しければいいって感じだったから、何にも考えてなかったんですけど、職業とか、自分が将来何になりたいかとかっていうのを。ただ、漠然と、カメラで写真を撮ったりとか、絵を描いたりとか、そういうことが好きだったんですね。

【山下】表現する……。

【綿貫】何かそういう、やっぱりそういうことが。音楽を聴いたりとか。

【山下】お好きだったんですね。

【綿貫】なんかそういうことが好きだったので、ただ、そういう分野を仕事にする大変さっていうのもなんかうっすら分かって。

【山下】直観的に。

【綿貫】直観的にそれを仕事にするってすごく難しいんじゃないかなって。

【山下】大変だけど楽しいんですよ。たぶん。

【綿貫】っていうのも分かってたんで、そっちの方向には進まないように普通に、普通にいこうと。

【山下】そしたらやっぱり。

【綿貫】したんです。

【山下】思いが戻ってきちゃったんですか? たぶんそうだと思うな。

【綿貫】そうですね。なんか……。

【山下】たぶん絶対あると思うそれは。

【綿貫】戻ってきちゃった。

【山下】結果的にそうなるんですよ。

【綿貫】みたいですね。でも、やり続けた後もずっと不安でしたし、やっぱそっちに合わないんじゃないかなとか、向かないんじゃないかなっていうのはずっと思っていましたね。

【山下】なるほどね。でも、それは私どももずっとそれを感じながら作品とかを作り続けているっていうのありますけどね。同じかもしれない。その5年間30までいらっしゃってて、まあ、ロンドンに観に行ったりとかされて。

【綿貫】他のところ手伝ったり。

【山下】手伝ってどんどん仕事が増えていったと。それで、その後はどうされたんですか?

【綿貫】その後は、なんかいよいよちょっと勘違いしたんですね。

【山下】いえ。私はそれは何も何だかよく分からない。

【谷】何でしょう。

【山下】どういう意味ですか?

【綿貫】思い上がりも甚だしい限りで。

【山下】何が勘違いなんですか?

【綿貫】いや、だから結構自分が売れっ子で。

【谷】なるほどね。

【綿貫】すごいいいよ、仕事があるっていう。

【山下】仕事がいっぱいくるからね。

【綿貫】っていうことで、だいぶ勘違いしてたんですよね。若いんで、20代だから。後半ですよね。それはもう既に。なんか、やれるかもしれないって思ったんですよ。何でそう思ったんですかね。よく分からないですね。その自信みたいなものがどこから来たのか分からないんですけど、私はなんかやれる! ってなんか思っちゃったんですよね。それで、大きな次の転換期が94年ですね。94年にだんだん商業演劇なんかのお仕事も来るようになってて、そうすると結構な収入になるんですね。

【山下】ちゃんとギャラを出してくれますよね。商業演劇だと。

【綿貫】そうですね。商業演劇については。で、そのお金を元手に東京でアパートを借りて。

【山下】実家から移動して。

【綿貫】そういうのもなんかね……。いや、自宅はそのままだったんですけど、アパートを借りて、なんかみんなで集まって作業できる場所とか、なんかそういう、あまり深く考えずに、なんかでも、そういう場所があったらいいなと思って、アパート借りて。もうほんとに瞬間的に、ああ、ちょっと今日不動産屋に行ってみようとかいう感じで。「あ、そこ空いてます」、「っちょっと見てみて。じゃあ、借ります」みたいな。全く先とか一切考えてなくて。

【山下】すごいですね。

【綿貫】で、借りちゃって。で、借りて電話線引いちゃったんですよ。すぐに。

【山下】電話が。

【綿貫】電話引いて、それで、なんか名前とかないとダメなんじゃないかなって思って、名前なんかあったほうがいいなと思って。なんかすっごくまたくだらない名前とかいっぱい思いついて、ゲラゲラ笑いながら友達とかに「これどうかな?」とか。「え、何してるとこなの?」って。

【山下】事務所の名前を決めようということで。

【綿貫】そうですね。事務所とは……。事務所……。

【山下】たまり場というか、分かんないけど……。

【綿貫】制作が集まって、いろんなことができる場所みたいな。DM発送したりとか。その当時、そういう場所がなくて。

【山下】そうか。

【綿貫】劇団の事務所ってだいたい座長の家なんですよね。

【山下】ああ、そうなんですね。

【綿貫】そうなんですよ。

【山下】ご自宅が。

【綿貫】ご自宅が。そこで作業ができない。

【山下】やりにくいですよね。

【綿貫】やれないので。

【山下】たしかに。

【綿貫】稽古場も固定って言っても、後半1週間とかしか借りてないので。なんかそういういろんな作業ができたりとか、チラシ置いておける場所とか。

【山下】チラシ置き場所言いますよね。

【綿貫】なんか小道具置いておける場所とかあったらいいなと思って。で、ほんとに思いつきで借りて、その名前を付けたほうがいいなと思って、それでいろいろとお友達に言ったら、名前を付けるときに重要なのは、名前の由来を聞かれるって言うんですよね。

【山下】分かります。

【綿貫】同級生が。

【山下】それはおっしゃる通り。

【綿貫】何か、私がすごいくだらない名前をいろいろ挙げてゲラゲラ笑ってたら、そういうのはちょっと……。だなって言われて。そのお友達の同級生の旦那さんが、私が綿貫なので、綿=コットン。英語でコットン。イタリア語でコットーネっていうみたいで。
コットーネってどうかなっていうふうに、同級生が言ってきて、「あ、コットーネ、でもちょっと言いづらくないかな」とか言ってて。なんか、それだったらオフィスとか、ちょっとシャレた感じに、プロジェクトとか何かないかなみたいなこと言ったら、「いや、もうそこは普通にオフィスコットーネっていうのがいいと思う」っていうふうにすごく言われて。でも、ちょっとなんか発音しにくいなと思ったんですけど、でも、すごくそのときに友人が言ったので、じゃあそうしよっかなと思って。ほんとに何の考えもなしに知り合いのデザイナーに、そういうロゴとか、封筒とかそういうの全部頼んで。

【山下】そうなんですか。

【綿貫】そうだったんですよ。

【山下】すごい。

【綿貫】名刺とかも作ってくれて。

【谷】すごいですね。

【綿貫】ちゃんとやることとかを考えないですぐそういうことを始めるんですね。

【山下】面白いですね。

【綿貫】池の深さを測らずに飛び込むみたいな感じですね。

【山下】いやいや、それは勇気ある人だと思います。本当に。

【谷】アパート借りたことから始まって。

【綿貫】そうですね。だから、そのときも深く考えてない。

【谷】そこからオフィスコットーネが生まれたっていうことですよね。

【綿貫】そうですね。「何してるの?」って言われて、まあ後付けですよね。いろいろ。「はい」なんて言いながら。そのときは会社になっていないんで、「じゃあ会社とかにもするの?」とか言われて。でも、言われたけどしないしとか思って。そんなに長く続く気もしないしってそのときは思ったんですよ。そんなに長くやるつもりもないしって思ったし、またほら、思い付きでやってるんで。瞬発力だけはあるみたいなんですよね。恥ずかしいんですけど。

【谷】短距離ランナーなんですね。まずは。

【山下】すごい続いてるじゃないですか。

【綿貫】そうなんですよ。

【谷】でも、20何年ですよね。

【山下】そうですよね。

【谷】長距離ランナーになった。

【山下】そうですよね。30年近くされてらっしゃるから。

【綿貫】そうなんですよね。そうですね。まあ、そんなもんなんですかね。なんか分からないんですけど。

【山下】いやあ、新しい起業の形かもしれません。これが。若い人が聴いたら、こういうのでも起業できますよっていう勇気がもらえるかも。

【綿貫】でも、どうなんですかね。だから、いろいろ深く真剣に将来設計とかを皆さん立てて、起業される方もいらっしゃるし、いろいろだとは思うんですけど。私の場合は御多分に洩れず、あんまり深く考えずに物事を進めていくっていう。

【山下】面白いと思います。でも、面白そうで好きだからっていうのもたぶんあると思いますよ。絶対。

【綿貫】そうですね。なんか、途中から気が付いたんですけど、やっぱり演劇って総合芸術だなっていうことをすごく感じていて。

【山下】まさに。

【綿貫】やっぱり音楽とか舞台美術、アートとか、俳優とか全部が個々にすごくクリエイティブなものが総合して1つの形になるっていうのが、すごく自分には合ったみたいですね。なんか、これがたとえばずっと部屋にいて絵を描き続けるとか、ツボを1人で作り続けるっていうのは少し違うと思うんですけど、なんかそういう総合芸術みたいなものがすごく合っていた。

【山下】チームで作るのがいいのかな。

【綿貫】いや、チームというか、いろんなものを持ちこめる。今は映像なんかも多いですけど。

【山下】でも、映画じゃなくて、やっぱり演劇を選ばれたのは何か意味があるような気がするんですよ。

【綿貫】映画も好きだったんですね。だからやっぱり、10代の頃はすごく映画館に行っていたし、映画もすごく好きだったんですけど、やっぱりサブカルチャーで『夢の遊眠者』とかがやっぱり強烈に残ったんですよね。やっぱり。脳の中に。やっぱ野田さんの作品がすごく好きで。

【山下】そうですか。

【綿貫】全ての要素が入ってるというか、ほんとにビデオ擦り切れるぐらいまで観ましたからね。『小指の思い出』とか。

【山下】『小指の思い出』。

【綿貫】擦り切れるまで観ましたね。ほんとに。

【山下】なるほど。やっぱり好きなんですね。

【綿貫】好きですね。ああいう、分からないんですけど、難しくて。

【山下】そうですよね。イメージだけみたいなところはあってね。

【綿貫】分からないんですけど。

【山下】何を言ってるのかなみたいなところもありますけど。

【綿貫】ただ、すごく台詞とか、シーンとかが忘れられないぐらい。

【山下】深く刺さるところがあるんですよね。

【綿貫】深く刺さるんですよね。

【山下】分かります。ずっと残るんですよね。それが。

【綿貫】残るんですね。なんか、ああいう劇団3○○とかもそうだし、ちょっとアングラっぽいっていうか、なんかそういうのが好きでしたね。唐組とか。

【山下】そうなんですね。

【綿貫】そういうちゃんとしたストーリーが普通にあって、普通にある現代劇みたいなものも観てましたけど。

【山下】単純なストレートプレイだけじゃないものが。

【綿貫】じゃなくて、どっちかっていうと引かれるっていうのは、ちょっとアングラと言われる黒テントとか、そういうのも観てたし。そっちのほうがすごく好きだったと思いますね。あらすじとか聞かれても答えられないんですけどね。

【山下】なんとなく印象が残っててみたいな感じですか。

【綿貫】そうですね。なんか。

【山下】なるほどね。

【綿貫】それが、だから、この演劇に携わったきっかけけというか、入り口までたどり着けましたね。

【山下】続けても大丈夫ですか?

【綿貫】大丈夫です。

【山下】94年に事務所、アパートを借りて、オフィスコットーネという名前を付けて、電話を引きました。電話が鳴ると「オフィスコットーネです」っていうことなんですけど、ここで何かを始められるわけですか?

【綿貫】いや、そのときは、プロデュースがすごく盛んだったから、やがては私も自分の好きな役者さん集めて、そういう何かお芝居を……。

【山下】やりたいなと。

【綿貫】作りたいなっては、思ったんですけど。

【山下】それは思いますよね。

【綿貫】具体的にそんなに集められるほど、そんなに知り合いもいないし、だからそのときは、要するに、それは将来的にやりたいなとは思ってましたけど、どちらかというと目の前の仕事がいっぱい来てしまうので、それをオフィスコットーネという名前でやっていくっていうことに没頭してましたね。

【山下】それはじゃあ、最初は制作部のお仕事みたいな形で受けたやつの。

【綿貫】そうですね。だからやっぱりオフィスコットーネで、制作を請け負うっていう形ですね。いろんな劇団の。

【山下】請け負いですね。それは引っ張りだこになりそうですね。

【綿貫】そうですね。他にはなかったですね。全然なかったんで。

【山下】逆に、オンリーワンの起業だったんじゃないですか。もしかして。

【綿貫】そうですね。後々だから他にも……。

【山下】出てくる。

【綿貫】他のところもできてきたりとか。

【山下】なんかゴーチ・ブラザーズさんとかも制作だけやったりはされてたけど、それだいぶ後じゃないですか。

【綿貫】そうですね。だから、全然他になかったですね。

【山下】いわゆる、でも制作の老舗になってるわけじゃないですか。そういう。

【綿貫】老舗っていうか、なんか。そうですね。なんか。

【山下】じゃあ、来た依頼をやっていくだけでずっと毎年終わっちゃうんじゃないですか?

【綿貫】そうなんですよ。だから、もう年間ほんとに多いときは10本くらいやっていました。

【山下】じゃあ、休みがないじゃないですか。

【綿貫】休みは全然ないですね。

【山下】それはでも、それで楽しかった。

【綿貫】楽しかったですね。

【山下】なんかもう疲れた、死んじゃうとか思わなかったですか?

【綿貫】思わなかったですね。

【山下】じゃ、好きなんですよ。絶対好きだと思う。

【綿貫】好きなんですかね。

【山下】すごい、向いてると思います。

【綿貫】好きじゃないって、ずっと言ってたんですけど好きだったんですね。認めますよ。

【谷】それ、お1人でしょ?

【綿貫】いや、何人かお手伝いして。

【谷】タッグ組んだり。

【綿貫】してくれた子が、どんどん会社辞めたりとかして一緒にやったりとか。去って行く人もいたし、その頃は会社ではなかったんで、仲間みたいな感じで楽しく。

【谷】チームみたいな感じで。

【綿貫】やってましたね。でも、なんか好きじゃないとかずっと言いつつ、そんな長くはやらないってずっと言ってましたね。

【山下】10年やってる人にそんな言われても、なんの説得力もないですよ。

【綿貫】何ですかね。他にもっと違うことがやりたいなとかよく言ってましたね。

【山下】みんな言います。

【綿貫】みんな言うんですかね。

【山下】そうそう。でも、好きだからずっとやってるんです。そんなもんです。

【綿貫】ここ5年ぐらい前に気が付きましたね。遅いですかね。

【山下】好きだからっていうことが。

【綿貫】もしかしたら好きなのかもって。

【山下】たぶん、僕は綿貫さんが好きなのかもって思い始められたころに観始めたんですね。オフィスコットーネの作品を。

【綿貫】そうですね。

【山下】それで、オフィスコットーネがついにプロデュースを始めることになるわけですね。

【綿貫】そうですね。

【山下】それは何年ぐらいになるんですか? どういうきっかけがあったんですか?

【綿貫】だから、そういう会社……。場所も借りて名刺も配りまくって。もう年間相当な名刺を配ってましたね。なんか。

【山下】じゃあ、箱がどんどんなくなってくるみたいな。

【綿貫】300枚とか配ってましたね。名刺交換。

【山下】1日1枚ぐらい配ってるんでしょうか。

【綿貫】そうですね。なんか、仕事はほんとにありがたいことにいろんなところから。

【山下】仕事が。声がかかる。

【綿貫】劇団からも来たりとか、で、それをお断りしたりとかして。

【山下】もう手が足りないと。

【綿貫】そうですね。で、他にもだんだんそういう制作をやってるところも出てきたりして。

【山下】増えてきてね。

【綿貫】とかして、いろんなことがやりたくなって、いろんなことに手を出して、いろんな、ほんとに芝居を観て面白かったらそこでやらせてくれとか、なんかこっちから話を。なんか生意気ですよね。選ぶようになったというか。

【山下】やらしてくれっていうのは、制作のお手伝いしますよっていう。

【綿貫】いや、制作をやらしてくれみたいな。私にぜひ任せてください! みたいな。

【山下】私がやりますみたいな。すごいですね

【綿貫】そういう、ちょっとだいぶ生意気な感じですよね。私にやらせてくれたら世に出ますよ!みたいな。なんか、そういうだいぶまた勘違いしている感じですけど。なんか、そういうふうにずっとやっていて、ただ、やっぱり自分でプロデュースっていう感じではないんですよね。もう出来上がったものをどうパッケージングして売っていくかっていうこととか、なんかすごく海外公演とかもやりたくて、いろいろそこも模索したりとか、なんかそういうことにもすごく興味を持ったりとかしたんですけど、英語できないとか、手伝いがいないとか、いろいろそこも探しつつ、でもその間かなりの団体と一緒にやりましたね。

【山下】顔がすごく広くなったわけですね。それで。

【綿貫】そうですね。ただ……。
【本分ここまで】
テキスト起こし@ブラインドライターズ
(http://blindwriters.co.jp/)
担当者:小林 芽以
いつもご依頼ありがとうございます。
ずっと演劇には興味があり、いつか舞台を観てみたいと思いながら実現できていないので、演劇などに関わるお仕事をされている方のお話はとても興味深く、楽しく起こさせていただいております。舞台を作って行くお仕事はとても大変なことも多いように推察しますが、それを楽しんでされている綿貫さんがすごいなと感じました。

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