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日本文化の発信

#言葉の壁を越えて

日本文化を海外に発信するのに、共通語として広く使われている英語に翻訳するやり方が主にとられています。
英語圏の文化を理解するのに英語を学ぶのはとても大切なことです。日本文化に憧れ、日本文化を学ぶために日本語を流暢に話す外国の若者を見るのはとても嬉しくて感動すら覚えます。
でも、日本の文化を紹介するのに全てを外国語に翻訳する必要があるのでしょうか。また、外国語で紹介する必要があるのでしょうか。
歌の世界では、多くの若き歌い手が海外でのコンサートを日本語で行い、熱狂の渦を巻き起こしています。古くは坂本九さんの「上を向いて歩こう」の大ヒットもあります。言葉の壁を越えた心に訴え、ひきつけるものがそこにあるのだと思います。
パフューム、きゃりーぱみゅぱみゅ、学校のリーダーズ、Ado、YOASOBIと日本の文化を世界に発信している歌い手達の活躍はとても頼もしく、素晴らしく思えます。コミュニケーションが言葉だけではないことに気づかされます。
AIによる優れた翻訳機が登場し、外国語が喋れなくても十分意思疎通ができる現在、英語教育に時間を割く必要があるのかと思います。その時間をコミュニケーション能力の開発を中心とした脳力開発の時間に回せないのでしょうか。若き歌い手の海外での交流の姿にその答えがあるような気がします。
ケースバイケースで相手国の言語で喋る必要がある場合もあります。しかし、日本語のままでないと伝わらない文化もあります。
カバーして日本語に翻訳した歌が全くヒットしなかった例は多いし、逆に原曲より大ヒットの例もあります。
日本語に自信と誇りをもち、日本語で積極的に文化を発信する時がやって来たのではないでしょうか。
合わせて日本語で堂々とコミュニケーションできる、発言できる若者を育てることも必要だと思います。

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