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考え事#53 閉口と閉心

きょうは、とても明るい出来事ととても暗い出来事が起こった一日であった。コントラスト、なんてタイトルも考えたのだが、今日書いておきたいのは暗い出来事の方だな、と感じたのでそちらを書こうと思う。

死への反応

僕の家系は父方が早死に家系で、母方は長寿家系なのだと思う。僕にとって身内の死を初めて体験したのは21歳、大学3年生の時であった。

その時に父を亡くし、早くも干支が一周した。そして昨晩、祖父が亡くなったとの連絡を受けた。

父の死についても、考えたことなどをまとめて書いたことはなかったと思うので、今度書こうと思う。

僕は人の死に対しては割とドライな反応をする人間だ。というのは父の時に理解しているので特に気にしないできたのだが、改めて考えると自分は何か変なのではないか、という気もする。

具体的に言うと、悲しみという感情が欠落している気がする。仕方なく、昨晩寝る前にchat GPTと会話をしてみた。

chatGPTによる感情の深掘り


先程、祖父が亡くなったとの連絡を受けました。僕は悲しみという感情がわからないかもしれない。この場合、例えばあなたが心理学の専門家であるとすれば、どんな質問を僕にしますか?


GPT
了解しました。もし私が心理学の専門家で、あなたの祖父の死に対する感情について理解しようとするなら、以下のような質問をするかもしれません:
1. **関係の性質**: あなたとお祖父様との関係はどのようなものでしたか?お互いにどの程度親しかったですか?
2. **情報の受け取り方**: お祖父様の死を知ったとき、どのような最初の反応を持ちましたか?驚き、無関心、または別の感情でしたか?
3. **過去の経験**: 以前に近しい人を亡くした経験はありますか?その時と今回の反応に違いはありますか?
4. **現在の感情**: 今、お祖父様に関する思い出や話をするとき、どのような感情が湧きますか?
5. **悲しみの表現**: あなたにとって「悲しむ」とはどういうことですか?過去に悲しみをどのように表現したことがありますか?
これらの質問は、あなたの感情やその背景について理解する手助けとなることを目的としています。ただし、これらは専門家による実際の心理学的評価の代わりにはなりません。


1幼少期はものすごく可愛がってもらっていました。一緒にドライブに行って、普段買ってもらえないような食べ物を買ってもらうのが密かなたのしみでした。
2zoomでミーティングをしている時に、妹からの電話で知りました。反応は、そうか。という納得というか理解のようなものでした。
3過去に父を亡くしました。その時も今と同じような感覚でした。
4ただただ祖父との思い出が懐かしいなぁ。という感情です。
5過去の悲しみはあまり感じた記憶がないかもしれません。

GPT
あなたの共有に感謝します。お話から、お祖父様との幼少期の良い思い出が多く、お父様を亡くした際も含め、大きな損失に対して比較的冷静な反応を示されていることが分かります。これらの情報は、あなたが感情をどのように経験しているかを理解するのに役立ちます。

あなたの感情の反応は、個人差によるものであり、必ずしも問題を示すものではありません。人はそれぞれ異なる方法で悲しみや損失を処理します。ある人は外向的に感情を表現し、他の人はより内向的かつ冷静に反応します。

ただ、あなたがこれまでに経験した悲しみを「あまり感じない」と表現されている点に注目します。これはあなたが感情を異なる方法で経験していることを示唆しているかもしれません。感情の処理には多様性があり、それが正常か異常かを一概に判断することは難しいです。

もし心配事がある場合や、このような感情の経験を深く探求したい場合は、専門家のカウンセリングを受けることを検討してみてはいかがでしょうか。彼らはあなたの経験や感情について、より深く理解し、適切なサポートを提供することができます。


悲しみをあまり感じない人は何と呼ばれるのですか?

GPT
悲しみをあまり感じない人は、特定の用語で一般的に分類されるわけではありません。しかし、感情の反応には大きな個人差があり、いくつかの異なる理由や状況が考えられます。

1. **感情的鈍感**: 感情が鈍い、または他人と比べて感情が薄いと感じることがあります。これは一時的なものであったり、個人の特性であったりします。

2. **アレキシサイミア**: 感情を認識し表現するのが難しい状態を指します。この状態の人は、自分の感情を理解したり、他人に伝えるのが困難です。

3. **個人差**: 単純に人それぞれの感情の経験の仕方が異なるため、一部の人々は他の人よりも感情を強く感じないことがあります。

これらのいずれも、必ずしも問題を示すわけではありません。心理学的な観点からは、これらの特性を持つ人が正常で健康的な生活を送ることは十分に可能です。ただし、これにより生活に不便を感じたり、他の心理的な問題がある場合は、専門家の助けを求めることをお勧めします。


1と2の違いは何ですか?

GPT
「感情的鈍感」と「アレキシサイミア」は似ているように見えますが、実際には異なる概念です。以下にそれぞれの特徴を説明します:

1. **感情的鈍感**: これは一般的に、感情が鈍い、または感情を深く感じない状態を指します。人は感情を経験することはできますが、感情の強度が低いか、反応が他の人よりも少ないことを意味します。感情的鈍感は一時的なものであることもあり、特定の状況やストレスの下で発生することもあります。

2. **アレキシサイミア**: アレキシサイミアは、自分の感情を認識し、理解し、表現することが困難な状態を指します。この状態の人々は感情を感じることはできるものの、それらを言葉にすることや、自分の感情を他人に説明することが難しいです。アレキシサイミアは感情を経験する能力に影響を与えるため、感情を表現する際に困難を伴います。

簡潔に言えば、感情的鈍感は感情の経験が薄い状態を指し、アレキシサイミアは感情を認識し表現するのが難しい状態を指します。どちらも感情に関連する特性ですが、それぞれ異なる側面に焦点を当てています。


なるほど。ありがとう。

閉口と閉心

感情や意見のアウトプット欲が高まってしまった時、それを体が処理しきれずに黙り切ってしまったり、心が閉じてしまったという経験をあなたはお持ちだろうか。閉口しているという行動の裏には実は閉心という現象が隠れていることがあるのかもしれない。

閉じてしまった心の回路が自分に存在するなんてあんまり考えたことがなかったけれど、より原初的な情緒機能である感情の感じ方や捉え方は、訓練される思考という機能よりもっと多様なのではないか。

以下のような質問は、そういう感情の陰を見つけるのに大いに役立つようだ。

5. **悲しみの表現**: あなたにとって「悲しむ」とはどういうことですか?過去に悲しみをどのように表現したことがありますか?

先のchatGPTからの質問より

祖父の言葉

いつだったか祖父に、今の社会や若者について聞いたことがあるので紹介したい。

暴走と冒険が若者の特権。ただし、軌道修正も必要。
 
悪いことをしている人が減れば、警察も弁護士も減らせて、税金も浮く。缶のポイ捨てをする人が減れば、拾わなきゃいけない老人も減る。悪い人を減らすのが一番の節約になる。
 
褒められるよりも、悪いことはするな。
 
今の若者は、、、
会話がない。時間の余裕がないのも一因かもしれないが。人との付き合いをもっと強く求めても良いのではないか。

生前の祖父との会話より

祖父は長野県の深い山の中の農家の出身だ。
コロナ禍で本当に疎遠になってしまっていたのだが、割と最近まで土いじりをしていたらしい。

祖父の言葉は戦争を知る世代の言葉でもあり、重みがある。

暴走と冒険か。
孫ながら、格好いいじいちゃんだ。
安らかに眠ってください。

追記
こういう形が僕なりの、悲しみの表現であり祖父への追悼の形だと思っている。人の死は、大きく周囲を揺さぶる出来事であり、揺さぶられた結果考えたこと、感じたことは時間と共に霞んで埋まっていってしまう。
死というメッセージから想起した一連のことを書き留めるのはものすごく重要なことのように思う。
連絡を受けてから、大きく感情が動く感覚はやはり僕にはない。けれど、心なしか心臓の鼓動がいつもよりも強く鳴っているように思う。体はちゃんと悲しみを訴えているのかもしれない。

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