はじめてのパッケージアプリ開発

はじめてパッケージアプリ開発を行ったのは、ん十年前です。
当時は、アセンブラをやっと書けるようになったのですけど、N88BASICをとりあえず覚えて、やっとGUIのあるアプリケーションを作れるようになった頃でした。
そして、仕事らしい仕事として、タケダ理研工業(現アドバンテスト)から発売されていた、TR4941というEP-ROMライターのコントロールアプリでした。

まず、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)ですが、メモリの一種でして、電源をオフにした後もデータを保持する不揮発性ROMメモリの一種です。 データを消去するときは紫外線を照射することでデータの消去ができて、またROMライターでデータを書く事が可能になります。
そのEPROM上にデータを書く、PCアプリの開発でした。
アプリ開発の概要は、
OS:MS-DOS(開発OSもMS-DOS)
開発言語:Microsoft BASIC + 8086アセンブラ
でした。
PCとROMライター間は、RS-232Cを接続して制御し、RS-232Cとの通信部分は8086アセンブラで上司に書いてもらいました。

このアプリを開発して、実行形式のアプリをFDにコピーして販売していたと思いますが、結局のところソフトバンクからソフトの取り扱いを申し込まれ、ソフトバンク経由で売っていたと思います。
ソフトの価格は79,800円だったかな。この価格ですけど、BtoB系パッケージアプリなので、今とそんなに変わらない価格ですが、当時のワープロアプリで主流だった、一太郎もこんな値段でした。
また、ソフトバンク(旧日本ソフトバンク)ですけど、今や超大手IT企業ですが、設立当初はPCソフトを集めて販売するPC用パッケージソフト流通事業を孫さんが初めて大きくなった会社です。

アプリを販売してしばらくすると、安藤電気(現在は横河電機の統合?)という会社からも引き合いがあり、AF-9702という同系のEPROMライターの制御ソフトを開発することになりました。

AF-9702

今思うと、これがバンドルアプリ開発の最初だったのかもしれませんね。

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