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【検証】ローカル路線バス乗り継ぎの旅第20弾(北海道・洞爺湖⇒知床羅臼)

田中さん、羽田さんの「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」が終了してしまって以来、寂しい日を過ごしております。太川さんは精力的に「陣取り合戦」「鉄道対決旅」「鬼ごっこ」などに出演されていますが、ゲーム性に富んだこれらのシリーズよりも、ただゴールを目指して、ボロボロになりながら4日間前へと突き進む元祖バス旅が大好きです。

さて、今回の検証はいよいよ第20弾です。この放送の前週にはそれまでの歴史を振り返るスペシャル番組も放映され、改めてバス旅の魅力を振り返ることができた番組になっていました。

第20弾の舞台は第3弾以来となる北海道。洞爺湖から地球岬、襟裳岬、納沙布岬をチェックポイントとして、ゴールは知床半島の付け根・羅臼です。マドンナは森尾由美さん。明るいキャラクターが魅力的でした。

第20弾の実際ルート

一日目
洞爺湖温泉バスターミナル-(道南バス室蘭・洞爺線)-母恋駅前-(道南バス地球岬団地線)-地球岬団地-(徒歩)-地球岬-(徒歩)-地球岬団地-(道南バス地球岬団地線)-母恋駅前-(道南バス工大循環線)-東町ターミナル-(道南バス室蘭・登別線)-登別駅前-(道南バス室蘭・登別線)-登別温泉ターミナル-(道南バス登別・苫小牧線)-苫小牧駅前ターミナル-(道南バス特急うらかわ号)-浦河ターミナル
二日目
浦河5丁目-(JR北海道バス日勝線)-様似駅-(JR北海道バス日勝線)-えりも岬-(JR北海道バス日勝線)-広尾-(十勝バス60系統広尾線)-帯広駅バスターミナル-(十勝バス17系統帯広陸別線)-陸別
三日目
陸別-(北海道北見バス陸別線)-北見バスターミナル-(北海道北見バス特急釧北号)-釧路駅前バスターミナル-(くしろバス特急ねむろ号)-根室駅前ターミナル-(根室交通納沙布線)-納沙布岬-(根室交通納沙布線)-根室駅前ターミナル
四日目
根室駅前ターミナル-(根室交通中標津空港線)-中標津バスターミナル-(阿寒バス釧羅・釧標線)-阿寒バス羅臼営業所

シリーズ最長となる1,120km、そしてシリーズ最速ゴールという記録づくめの旅となりました。
それでは、2023年のダイヤで行ってみるとどうなるでしょうか。

2023年の検証ルート

1日目
洞爺湖温泉750→道南バス→952母恋駅前1031→道南バス・15系統→1040地球岬団地→徒歩(チェックポイント:地球岬)→地球岬団地1147→道南バス・15系統→1152母恋駅前1206→道南バス→1303登別駅前1403→道南バス→1518苫小牧駅前1645→道南バス→1930静内

概ね実際ルート通りに進めますが、現在のダイヤでは苫小牧から浦河へと向かう特急バスは日1便しかなく、この日は乗ることができません。この日到達できるのは浦河の手前の静内までとなります。なお、登別駅前滞在時間は1時間。実際ルートでの一行のように登別温泉まで行って、そこから登別クマ牧場に行く余裕はないかも知れません。

2日目
静内625→道南バス→748浦河町役場824→JR北海道バス・日勝線→900様似1010→JR北海道バス・日勝線→1105えりも岬(チェックポイント:襟裳岬)1220→JR北海道バス・日勝線→1320広尾駅/広尾1337→十勝バス・60系統広尾線→1556帯広駅バスターミナル1720→十勝バス・17系統帯広陸別線→2010陸別

2日目も実際ルートと同じく陸別まで。日高本線の鵡川-様似間の廃止により代替バスの路線網が整備されて大きく待つことなくスムーズに乗り継ぎが可能です。実際ルートでは陸別に深夜に到着するバスに乗っていましたが、今回の検証では帯広を夕方に出られるのである程度人間的な時間に到達することが可能です。

3日目
陸別552→北海道北見バス・陸別線→730北見バスターミナル930→特急バス・釧北号→1228釧路駅前1310→特急ねむろ号→1553根室駅前バスターミナル1610→根室交通・納沙布線→1654納沙布岬(チェックポイント:納沙布岬)1720→根室交通・納沙布線→1804根室駅前バスターミナル

3日目も実際ルートと同じく、根室から納沙布岬まで行って、折り返してきて根室泊となります。2本の特急バスでダイナミックに都市間を移動できるのが幸運でした。なお、実際ルートでの一行は納沙布岬で沈む夕陽を拝んでいますが、検証ルートでは、納沙布岬折り返しは30分もないため、夕陽を見ている暇はないかも知れません。

4日目
根室駅前ターミナル659→根室交通・中標津空港線→831中標津バスターミナル935→阿寒バス・釧路羅臼線→1105羅臼営業所

この日も実際ルートと同じくわずか2本のバスで、午前中に羅臼に到着することができます。

まとめ

というわけで、1日目の宿泊地が浦河から静内に変わったくらいで、それ以外は実際ルートとほぼ同じ道のりで2023年も進むことができます。結局歩きらしい歩きは地球岬団地からチェックポイントの地球岬展望台までの道くらいで、それ以外は歩きなし。実際ルートでは森尾さんが「ずっとバス乗ってるばかりでつまらないと視聴者は言っているかも知れない」とぼやいていましたが、その通りずっとバスに乗り続ける旅となります。しかし、それはそれで、森尾さんも苦しんだ腰やお尻の痛さに耐える苦行といえるかも知れませんね。

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これまでのバス旅検証シリーズをマガジンにまとめています。こちらもどうぞご覧ください。

(トップ画像は「CraftMAP」様の白地図を使用させていただいております)

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