最近「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」の最新作がなかなか放映されずちょっと寂しい思いをしております。対決旅や陣取り合戦などはやっているのですが、やはり、4日間、ボロボロになりながらひたすらゴールを目指す、あのバス旅が大好きです。
さて、今回の検証は第12弾。バス旅史上最高のマドンナとも評される加藤紀子さんがマドンナの回。前回第11弾のゴール・伊勢神宮の経由地でもあった松阪から、長野県の松本城を目指しました。弥富での太川さんと蛭子さんのプチ口論、瑞浪での奇跡の乗り継ぎ、木曽路で雷雨に遭遇するなど見どころの多い回でした。長年の共演経験がある蛭子さんと加藤さんの掛け合いも見事でしたね。
第12弾の実際ルート
太川さんがファインプレーと称した瑞浪駅での恵那市自主運行バスに乗ったこともあって、長距離の歩きを挟まずに先に進めましたが、3日目、最終日は比較的長い距離を歩く羽目になりました。夜遅くにはなりましたが、見事に成功しました。
2022年の検証ルート
では、2022年のダイヤで検証してみます。検証にはいつも通り、NAVITIMEを使っております。
概ね、実際ルートで辿った道のりを進みますが、桑名西高校への山登りはせずに、Z第6弾で使った東員駅を経由して行くことになります。東員駅のそばには鳥取や六把野というバス停があり、そこから桑名駅行のバスが出ているのですが、そこへの最終バスは終わっているので、3km近く歩いて大仲新田から、西桑名ネオポリス方面から来るバスを捕まえると桑名駅まで行くことができます。
この日も実際ルートと同じく多治見まで。一行は桑名から名古屋へと向かう途中で何度か細かい乗り継ぎをしましたが、乗り継ぎ回数は少なく河合小橋に出ることができます。ところが、その後がうまく繋がらずに細かな歩きが入ります。この日の合計徒歩距離は11.4km。まぁ、歩けなくはないですが、4回歩きの機会があると、疲れがたまるかも知れませんね。
実際ルートでは中津川から馬籠宿を通って南木曽へ向かい、そこから長時間の歩きを挟んでフォレスパ木曽に宿泊しました。当初から太川さんの頭には「木曽路を進む」という方針があったようですが、後程検証するものの、実は木曽路を進んでいくとゴールができません。間もなかなかうまく繋がりませんが、2022年検証ルートでは、中津川から一路北へと向かい、加子母を通って、下呂へと抜けます。下呂温泉での宿泊、よさそうです。
下呂からは高山に出て、バス旅では何度も利用した松本への特急バスを利用します。下呂から高山はもう少し早い時間にもバスがありますので、早めに高山に行って観光してもいいかも知れません。いずれにしろ、松本城到着は15時前。かなり余裕を持ったゴールができることになりました。
実際ルート通り木曽路を進んだ場合
木曽路ルートでは3日目に馬籠または坂下まで行けるバスはありますが、その後はバスがなく、翌朝中津川を出ても同じバスに収斂します。しかも、山吹橋から10㎞近くを歩いて権兵衛橋まで行ったとしても、最終の塩尻駅行には間に合わず、敗退となってしまいます。
まとめ
というわけで、まっすぐに松本を目指す木曽路ルートでは手詰まりになってしまいゴールできませんでした。中津川から下呂へと抜けるルートであればかなり楽にゴールができました。とはいえ、4日間合計で25kmを越える徒歩距離ですから、かなり大変な行程となりそうです。
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