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【検証】ローカル路線バス乗り継ぎの旅第18弾(御殿場⇒直江津)

昨日、テレビ東京では、一度9月に放映する予定で世界卓球のために急遽中止になり、延び延びとなっていた「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z大反省会スペシャル」がようやく放送されました。改めて振り返ると年々過酷になっていく乗り継ぎ旅、もはや後継番組を作ることは難しそうな印象を持ちました。
田中・羽田コンビについてはいろいろと批判等もありましたが、総じてマドンナを立てていて、またマドンナの方々の奮闘ぶりが素晴らしく、太川・蛭子コンビとはまた違った風合いで、楽しかったと私は思います。俳優としての田中要次さんは大好きで、ドラマとはまた違った素の表情もよかったですし、当初はむっつりとしていて、ご飯もあまり美味しくなさそうに食べていた羽田さんが、だんだん表情豊かになっていく様子も印象的でした。

さて、シリーズでお届けしている、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を現在のダイヤで行ってみたらどうなるかの検証記事は、まだ元祖の方の第18弾(御殿場⇒直江津)をお届けします。

第18弾の放映は2014年9月。マドンナはドラマ「渡る世間は鬼ばかり」に出演していた野村真美さん。おしとやかな印象とは裏腹にアグレッシブで明るいキャラクターでした。蛭子さんに終始話しかけ、眠らせないようにしていて、蛭子さんも嬉しそうに、まんざらでもなさそうな雰囲気で、見ていてほっこりするような回だったと思います。

第18弾の実際ルート

一日目
御殿場駅-(富士急行河口湖線)-河口湖駅-みはらし前-(富士急山梨バス)-甲府駅南口ターミナル-(山交タウンコーチ)-韮崎駅-(山交タウンコーチ下教来石線)-下教来石-(徒歩)-小淵沢駅
二日目
小淵沢駅-(山交タウンコーチ)-八ヶ岳美術館・ペンション上-(アルピコタクシー原村循環バス)-原村役場-(茅野バス観光穴山・原村線)-茅野駅-(アルピコ交通白樺湖線)-東白樺湖・白樺湖バスステーション-(東信観光バス白樺湖線)-芦田バスステーション・立科町役場前-(東信観光バス)-大屋駅・大屋駅前-(千曲バス)-上田駅前
三日目
上田駅-(千曲バス)-信州上田医療センター-(信州観光バス)-坂城駅-(信州観光バス)-上山田力石公民館前・力石公民館前-(信州観光バス)-戸倉駅-(シンリク観光東西線)-屋代駅-(長電バス屋代須坂線)-松代駅-(アルピコ交通松代線30系統)-長野駅-(長電バス12系統吉村・牟礼線)-牟礼
四日目
飯綱役場前-(長電バス)-黒姫駅-(長電バス)-野尻湖-(徒歩)-関川関所前-(頸南バス)-妙高高原駅-(頸南バス赤倉線)-赤倉本通り-(頸南バス)-関山駅-(徒歩)-原通入口-(妙高市市営バスひらまる線)-新井バスターミナル-(頸城自動車1系統上越大通り線)-本町四丁目-(頸城自動車5系統教育大学線)-直江津駅前

夏季限定の臨時バスも使いながら、また、コミュニティバスもうまく使って無事にゴールしました。最終日、聞き込みをしながら新ルートを発見する過程や、本町四丁目での奇跡の乗り継ぎなど、見どころの多かった回でした。

2023年の実際ルート

1日目
御殿場駅745→富士急モビリティ・A2河口湖線→855河口湖駅908→富士急バス・甲府線→1030甲府駅南口/甲府駅前1120→山梨交通・8系統→1202韮崎駅1345→北杜市民バス・下教来石線→1425下教来石下→(徒歩11.0km・3時間)→富士見駅

御殿場から河口湖を通って甲府へと抜けていくルートは今も健在です。また、下教来石までバスが行っていて、そこから繋がらないのも変わりません。実際ルートでは夏季限定のバスが出ている小淵沢駅へと歩いていましたが、この夏季限定のバスは近年は感染症の影響もあって運休がちで見通しが立ちにくいため、今回の検証では、通年運行のバスがある富士見駅まで歩きます。ちょうど、バス旅Zの前哨戦である特別編(熱海⇒金沢)で利用したルートになります。

2日目
富士見駅848→原村循環セロリン号→902原村役場1000→穴山・原村線→1032茅野駅1345→アルピコ交通・白樺湖線→1414東白樺湖1510→たてしなスマイル交通・シラカバ線→1546立科町役場前1649→東信観光バス・中仙道線→1716大屋駅前1807→千曲バス・鹿教湯線→1826上田駅前

茅野から白樺湖、立科町を抜けて上田へと抜けるルートは実際ルートと同じです。現在のダイヤでは、茅野駅で3時間待ちとかなりの待ち時間が発生します。ちょうどお昼も食べられるでしょうし、まったくの余談ですが、茅野駅前の商業施設「ベルビア」には出入り自由の図書館のような施設があり、待ち時間も苦にならないと思われます。

3日目
上田駅前820→上田バス・医療センター線→828信州上田医療センター849→坂城町循環バス・南まわり→947坂城駅→(徒歩2.7km・40分)→磯部ミニ公園1148→市内循環バス(千曲市)・五加戸倉線(さざなみ号)→1159戸倉駅1219→市内循環バス(千曲市)・大循環線→1244屋代駅1355→長電バス・屋代須坂線→1420松代駅1430→アルピコ交通・30松代線→1459長野駅1540→長電バス・牟礼線→1643飯綱営業所

3日目、実際ルートでは、坂城町へ出た後、歩きを挟まずに力石公民館を経由して屋代駅へと向かいましたが、現在のダイヤでは力石公民館での乗り継ぎがうまくいきませんので、坂城駅から3kmほど歩いて別のバス停を目指す必要があります。その後は松代、長野駅を経由して実際ルートと同じく飯綱で打ち止め。実際ルートでは黒姫温泉の宿を取りましたが、そこまで行くかは自由だと思います。

4日目
飯綱町役場855→長電バス・国道線→924黒姫駅1022→長電バス・国道線→1035山桑→(徒歩3.5km・60分)→杉野沢温泉センター前→妙高めぐりん・杉野沢線→1230妙高高原駅1350→妙高めぐりん・赤倉線→1401小二俣→(徒歩1.3km・20分)→坂口新田1451→妙高めぐりん・関・燕温泉線→1504関山駅→(徒歩12.0km・3時間)→新井バスターミナル1845→頚城自動車・1上越大通り線→1913本町四丁目1914→頚城自動車・5教育大学線→1948直江津駅

実際ルートではこちらも夏季限定のバスを使って野尻湖から黒姫へ出て、そこから関川関所前でバスを捕まえていましたが、現在のダイヤでは山桑まわりで進んだほうが効率的です。また、現在では赤倉温泉から関山までのバスがなくなっている他、一行がバスの運転手さんにいろいろと幅を広げながらなんとか聞き出した原通入口から新井へ向かうルートも時間が合わなくなっており使えません。結果として、新井バスターミナルまで12㎞をひたすら歩く羽目になります。なお、最後の乗り継ぎ、実際ルートでもヒヤヒヤものでしたが、現在は19時13分着・14分発という1分差での乗り継ぎとなっており、より一層スリリングなものになっています。

まとめ

というわけで、新潟県に入ってからのルートがバスの廃止などによって難しくなっていますが、最後の1分差での乗り継ぎに間に合えば何とかゴールに到達することが可能です。実際ルートでも大変スリリングで面白い回でしたが、現在のダイヤもかなり過酷でスリリングなルート取りになりそうです。

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これまでの「現在のダイヤで行ってみたら」検証シリーズをマガジンにまとめております。こちらもどうぞご覧ください。


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