【検証】ローカル路線バス乗り継ぎの旅第19弾(大阪城⇒金沢・兼六園)
シリーズでお送りしている「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を今のダイヤで行ってみたらの検証ですが、最初に第1弾を書いたのが2020年の12月。いつの間にか2年以上も経っておりました。その間にも多くの路線バスが廃止され、また、ついには後継のZシリーズも終了してしまい、バス旅ファンとしては寂しい限りです。
さて、今回の検証は第19弾です。放映は2015年1月。マドンナは最強マドンナとも称されるマルシアさんでした。いかにも冬の北陸らしい、どんよりとした雨混じりの曇り空と過酷な歩きで終始苦しそうな記憶があります。
第19弾の実際ルート
最後まで厳しい歩きが続きましたが、夜もかなり遅くなったころ、奇跡のゴールを果たしました。そういえば、冬の放送回で成功したのはこの第19弾が後継のZシリーズを含めても最後だったように思います。
2023年の検証ルート
それでは、2023年のダイヤで行ってみたらどうなるでしょうか。心配なのは、一行が2日目に通った鯖街道の堅田から細川へと抜けるルート。
冬期運休に加え、土日のみの運行となり、正直利用は厳しいです。こちらを使わずに抜けるルートを考える必要があります。
実際ルートでは近鉄バスに乗って鴻池新田へと向かいましたが、放映後の2016年にこの近鉄バス阪奈生駒線は大幅減便して土曜日のみ1便運行となった後、2017年に廃止されました。現在のこの大阪シティバスを利用して東へ向かうしかありません。たしか大阪シティバスはテレビ取材が不可なのでバス旅でも意識的に利用を避けていたような記憶があります。
また、実際ルートでは滋賀県方面へと進むために山科へ向かいましたが、先ほども記事をご紹介したように滋賀県の路線バス網が壊滅的であるために、今回の検証では京都から北へと向かいます。到着したのは和泉。茅葺き屋根の集落で知られる旧美山町の中心地。宿泊地があるかはちょっとわかりません。
2日目は鶴ヶ岡まで行った後、長距離の歩きで一気に福井県に入ります。田烏の先、若狭町世久津からのバスは朝以外は予約制で乗れないため、実際ルートと同様、田烏での宿泊となります。1日目は12本ものバスに乗車しましたが、この日は3本しか乗れません。
3日目も実際ルートと同じく織田までとなりました。レイクヒルズから美浜駅までは、実際ルートでは歩きとなり、マルシアさんの足がつりそうになるなど苦しんでいましたが、現在のダイヤではちょうどいい時間に美浜駅に行けるバスがあります。
その後、実際ルートでは国道8号線に沿って進むものの途中の敦賀トンネルが狭く、ロケ車による移動が行われました。今回の検証ルートではZ第12弾で利用した大比田から河野を目指すルートで進みます。
実際ルートでは福井から三国へと乗り継ぐことができましたが、現在のダイヤでは丸岡での長時間の待ちが発生します。また、芦原温泉・あわら湯のまち方面から吉崎別院へ向かうバスは土日限定となっています。4日目が土日でない場合は芦原温泉あたりから10km近くを2時間ちょっとで歩き切らないと間に合いません。しかも、小松空港へ向かうキャンバスは現在運休中でこの区間も粟津駅まで9kmの歩きが必要になります。土日でない場合はこの日だけで20km近い歩きが必要となり、ちょっと非現実的といえるでしょう。
まとめ
というわけで、実際ルートとは別の京都府から福井県へ直接抜ける山越えをしたり、運休中の路線を徒歩で繋ぐなどして、バス旅史上でも相当遅い時間でのゴールとなりました。とはいえ、2日目から毎日10㎞近くを歩きますから、相当厳しいルートになろうと思います。
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