COS /custom off scene

COS=Custom Off Sceneは着飾られた生活の裏側、その人の習慣や癖のよう…

COS /custom off scene

COS=Custom Off Sceneは着飾られた生活の裏側、その人の習慣や癖のように暮らしに不可欠な「オフシーン」にフォーカスすることで、現代の暮らし方に対して自らカスタムしていくことを目指して活動する。

最近の記事

03.「余暇」について考える

先日、メンバーの松村と中尾で別府の街を訪れた。 短期ではあるが、湯治の暮らしを体験しながら、街の人々といろいろなことをお話しする機会をいただいた。 我々が想像していたよりも、興味深く素晴らしい風景や出来事、人々に出会うことができた。 そこでインタビューしたことや経験したことを基に、「余暇」について考え直してみたい。 01.湯治を見る 今回、別府で活動する方として、菅野静さんと長谷川雄太さんにインタビューさせていただいた。 菅野静さんは、鉄輪に移住し、活動しながら湯

    • 02.地元湯の前に「湯冷まし」のたまり場をつくる

      前回の記事でお話した、新しい湯治場の可能性を紹介していきたいと思う。 鉄輪温泉の共同湯を対象とした「湯冷まし」のたまり場を提案する。 1.「湯冷まし」とは 「湯冷まし」とはなにか。 別府を訪れたことがある人は体感したことがあると思うが、別府の温泉はかなり高温である。長風呂をした後には体力が削られたような、お湯のエネルギーが胎内に溜められたようなダルさを感じる。そのため、お湯から出た後に、しばらく身体を休ませる時間が必要である。 多くの観光客は名所を急ぎ足で回っている

      • 01.湯治=それは長期滞在の場 in別府 鉄輪地区

        別府の特殊性別府は湯でつながっている。温泉地は温泉を資源としているため、お湯が街の主軸になることは当然のことである。しかし、こと別府に関していえば、その傾向がより一層強く感じられる。別府市を俯瞰してみると面積がかなり広いことがわかる。ハの字状の扇状地である別府において南北に別々の泉脈と、西の山から東の海へと緩やかな勾配によって源泉が各地に点在し、それぞれの泉質が異なるといった湯の多様性に溢れている。この泉質の違いや源泉の位置から別府には八つの温泉地区があり、これらを別府八湯と

      03.「余暇」について考える