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中小企業診断士 副読本を読む「経営戦略概論」第21夜

経営戦略論の全体像を把握できる良書として紹介されていた「経営戦略概論」(波頭亮・産業能率大学出版部・2016年)についての読書メモ。第21夜は、「コリンズのビジョナリーカンパニー」です。

◆何をした人なの?
・経営コンサルタントのジム・コリンズは、元スタンフォード大学の教授。
・長く成長し利益を上げ続けている企業(ビジョナリーカンパニー)の共通点は「優れたビジョン(基本理念)を持っていること」だと分析した。
・このような企業では、経営陣に「適切な人材」を登用し戦略策定していると指摘した。

◆なぜそう考えたの?
・企業のビジョンの優劣が、企業の成長を決める最も重要な要因だと考えた。
・実際に「ビジョナリーカンパニー」と平均的企業では、業績の差が株価で15倍以上の開きがあった。
・短命で終わった「良い企業」との違いは「誰をバスにの乗せるか」問題にあるとわかった。

◆「誰バス」問題とは?
・企業の経営戦略に携わるメンバーを、ビジョンに合う人材だけで編成していくこと。
・内向きの「企業内政治」活動が消え、外向きの行動が増え、モチベーション管理も不要になるメリットがある。
・著者の波頭さんは「企業がとるべき戦略を遅らせたり、組織のモチベーションを低下させるのは、不完全なデータでもスキルの不足でもなく、適切でない人材の怠惰や偏った思惑が原因」だと指摘している。

次回は「ゲーム理論」についての読書メモを紹介します。

皆さんの試験勉強がうまくいくことをお祈りいたします。

【中小企業診断士 副読本を読む「経営戦略概論」まとめ】
https://note.com/bozyon/m/ma779ae9288ee

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