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新しいGoogle MAPのアイコンから考える、今後のサービス展開について

アゲリシャスな人生にしたい!
どーもこんにちは!プロディレクターゼスプリ(@zes_kiui)です。

2月8日にGoogle MAPが15周年を迎えましたね!
地図検索ぐらいしかできなかったサービス当初から考えると、今じゃ電車やバスを組み合わせたルート案内や飲食店の情報まで、地図検索だけではない、様々なことができるプラットフォームになっていますよね。

今回その15周年に合わせてGoogle MAPのアイコンも大きく進化したので、当初のアイコンから今のアイコンまでどの様な進化をしたのかや、リニューアルしたアイコンから今後のGoogle MAPがどういった方針でアプリを運用していこうと考えているのかを考察していきたいと思います。

・Google MAPのアイコンの進化

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僕が初めてGoogle Mapのアイコンを見たのは、iOS6以降に登場したGoogle MAPからでした。
それまで、iPhoneの地図アプリはGoogle MAPだったんですけど、iOS6からApple純正の地図アプリが登場したことで、独自地図としてGoogle MAPが登場したんですよね。
リリース当初は、Googleのサービスだとわかりやすいように、頭文字の「g」を大きく配置したアイコンデザインで、Appleの地図と明らかに見た目を変えてきています。

今考えると、iOS独自のMAPの精度がかなり低く、ユーザーはGoogle MAPを心待ちにしていたこともあったので、Googleのサービスだということを強く打ち出したのかもしれませんね。

その後、スキューモフィズムから、フラットデザインやらマテリアルデザインなどの手法へデザイントレンドが変化してきた際に、スタイリッシュにマップを表現した、直近のデザインに変更になっています。

アイコンが、スキューモーフィズムからマテリアルデザインに変更になった際には、「背景の地図」や「ピン」など必要な情報は変更せずに、デザイン手法を変えただけでしたが、今回は背景の地図をなくし、「ピン」だけを大きく配置したデザインに変更されました。

スキューモフィズムからマテリアルデザインに変更になった際は、トレンドの変化がきっかけでしたが、今回のアイコンの変化はどの様なきっかけがあったのでしょうか。

アイコンを構成している要素から地図を削除しているので、デザイン手法の変化ではなく競合アプリのアイコンの変化が関係していると考え、最近の地図アプリのデザインを調べてみることにしました。

・地図アプリのアイコンについて

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地図アプリのアイコントレンドを把握するために、Yahoo!MAPから百度の地図まで幅広くダウンロードしてみましたが、殆どのアプリで、1つ前のGoogle MAPと同じく、地図アプリを彷彿できる、デザイン要素を2つ以上用いたアイコンを使用していました。(例えば百度の「ピン」と「地図」やYahoo!の「人」と「地図」など)

このアイコンの並びの中で見てみても、リニューアルしたGoogle MAPのアイコンだけ、明らかに地図アプリという印象が弱くなってしまっています。

なぜGoogle MAPは地図アプリ感を無くし、「ピン」だけを用いたアイコンデザインにしたのでしょうか?
それは、「地図」を中心としてきたプラットフォームから脱却しようとしているからではないかと私は考えています。

・地図以外のサービスに、より力を入れる

Google Mapは元々、地図の検索サービスをメインに取り扱っていましたが、最近では、地図のバージョンアップだけではなく、電車の乗り換え情報やホテルの検索・飲食店の情報など、地図の検索だけではない、それに付随するサービスまで幅を広げてきました。

今回、アプリのアイコンから、地図の要素を消してピンだけのデザインにした背景には、地図を見るだけではなく、レストランやホテルなどを検索したいならGoogle MAPを使ってねという、「地図以外の施設やサービスの検索だってできるんだよ」というメッセージを伝えようとしているのではないかと考えました。(今はできませんが、今後はGoogleMAP上で施設の予約などもできるようにするのかもしれませんね)

Googleのサービスには既にGoogleの検索エンジンがありますが…

・辞典の様になにか調べたいならGoogleの検索エンジン
・場所に依存する何かを調べるならGoogle MAP

というサービスのすみ分けを考えているのかもしれません。
アイコンが大きく変化したことで、今後どのようにGoogle MAPが進化していくのか、どの様にサービスをすみ分けるのか、今後もGoogleから目が離せないですね!

バイチャ!

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