そのモアイ好評につき
とある映画のタイトルを真似しました。いえ、オマージュです。
先日、頼まれて印刷したモアイは依頼主に渡らず、別の人の手に渡ってしまいました。
気に入ってるのであればよし。もうひとつ印刷しちゃおう。
今日はモアイ好きな貴兄のために詳しく解説します。
STLはThingiverseでゲットしました。
似たようなのがたくさん転がってます。好きなものを使ってちょ。
おれは左上の画像のグレーのやつを入手しました。
Thing files for Moai by ET-Huang - Thingiverse
今日は 150% でやってみよう。
高さは93mmになった。
こんな形状なのでオーバーハングは避けられませんが、前後方向に15%傾けるとサポートなしでもかろうじて印刷できます。
耳たぶの下のほうが微妙だ。
サポートを底面だけつけます。
Support Placement = Touching Buildplate
今回は平たん部分の造形をきれいにしてみたいので、レイヤーを可変にしてみました。
すると レイヤー 0.2 に対して±0.04mm の範囲で程よく増減します。
傾斜が緩いところは層が薄くなります。
この設定は以前は使わないようにしていたのですが、リードスクリュー周りの精度が上がったのでうまくいくんじゃないかな。
ところでCuraっていろんなプリンタのプロファイルが初期セットされていますが、この設定自体は必ずしも最適ではないはずです。プロファイルを作ってる人の環境や好みで違うはず。X5SAのデフォルト値はUse Adaptive LayerがOnになってた気がします。こういうのは初期値Offにしといたほうがよいと思います。
他にも多数の違いがあるので、一度、他のプリンターのプロファイルと見比べてみるのもよいと思います。
Speedは 120mm です。150mmでもイケるけど急いてはなんとかっていうのでこれぐらいで止めておくのが大人の印刷ってもんです。
さて、印刷開始。
15°の傾斜で印刷してるせいで、接合面が荒れてしまいます。
底面の品質は捨てよう
約2時間かかります。Klipperを導入してから便利になりました。
Speed と Flowが見えるのはいいね。
ETAってのは Estimated Time of Arrival = 到着予定時刻 なんだってさ。海外の駅とか空港で見かけるらしい。
ベッドの凹みがわかりやすい。variance = 0.289mm だそうです。
これぐらいなら気にしない。
Klipperといえば、Pressure Advance が特徴なんだろうけども、おれは0を設定しています。
なんでかというと、0が一番きれいだったから。それだけ。
最初はサイトの情報通りにキャリブレーションして設定したんだけど、あの設定は実際の印刷速度と合ってない気がします。うまく印刷できんし。
どういうわけか知らんけど 0 でキレイに出るのでこれでいいや。
ここの数値を増やすと、エクストルーダーが忙しくなるのでガタつきがあるとカチカチと音がしだす。0で問題ないなら増やさないほうがいいです。
いや、でもね、意味があるからこそのフィーチャーなのに使ってないってどういうことなんだ???
Pressure Advance はこちらに詳しく説明されています。ちゃんと読みなおすと勘違いに気づくかもしれない。
記事を書いてる間にも、モアイは完成に近づいていく。
なぜかわくわくする。
建造中のジオンのビグザムのようだ。
Adaptive Layer の成果はよくわかんないですね。
あちこち改造してからレイヤーが見えづらくなってしまった。
印刷中にふと思う。
傾斜いらないんじゃない???
なんで傾斜をつけようと思ったんだろう。
これだと 1時間32分で完成です。
あごの部分の角度が厳しいな。モアイのあごは大事だ。
でも Adaptive Layer で 0.16mm だからイケるかも。
冷却ファンを強くするか、あごのところを印刷するときに部屋を冷やすとかするといいかもしれません。
次回は傾斜なしでやってみよう。
できた!
0.16mm でも、頭頂部と鼻先の層は目立ちますな。
この角度で撮影するとAdaptive Layerの違いが分かる。
横たわるモアイ
1960年の地震でイースター島のモアイがばたばたと倒れたらしい。
1995年に日本の企業が復旧しに行ったんだってさ。
この写真は 15年ぐらい前のもの。
いやぁ~、イースター島は暑かった。
うそです。
上記の経緯があって、宮崎にモアイ像ができたらしい。
一度はぜひ行ってみてください。
夏に行くとくそ暑いです。
写真のようにモアイにもたれるととんでもなく熱いよ。
古い写真まで引っ張り出して記事を書いてみました。
あれから15年も経つのか。
時は過行くものですなぁ。
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