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古家の断熱対策のつもりが

先日からすっかり寒くなってしまいましたね。
今更ですが、うちの断熱対策をやることにしました。
断熱といっても断熱材とか隙間を埋めるとかじゃなくて、引き戸のレール化です。
一応、最後のほうに断熱対策を書きました。
それなりに効果があるようです。

ジジババルームの横にトイレ&洗面台が位置しています。
年寄りとトイレが可能な限り近くに配置しなくてはなりませぬ。
ジジババは手足が不自由なので、そこら中に手摺がいっぱい。
バリアフリーにはならない変わりにベッドから手摺でつながってます。
手摺が引き戸をまたいでるせいで、ジジババルームと洗面エリアのガラガラ引き戸が閉まらなくなってます。
注)おれの仕業ではありません。うちのジジイが熱くも寒くもないときにつけたんだろうと思います。

かれこれ5年以上はこの状態で使ってましたが、「引き戸を開けっぱなし」ってのはよくないです。夏は暑いし冬は寒い。
手摺を付け直してちゃんと開け閉めできるように直すことにしました。

ここで問題がひとつ。(実作業的にはいくつも問題があるんですけど)

ガラガラ引き戸の動きが渋い。

「築よくわからん年」の古い家なので、敷居も敷居も引き戸の戸車も傷んでます。
ここからやり直さないといけません。

まず引き戸を外すのが大変なのです。

古家は鴨居がさがってきてるので引き戸がはずれません。
ジャッキと材木を使って鴨居の真ん中を持ち上げます。

Amazonの購入履歴から探してリンクを貼ってるのですけど、当時の商品とは違ってグレードアップしてるみたい。
おれのはもっと原始的な形で使いづらいもん。
値段が倍ぐらい高くなってる。

傷んだ敷居を削ってレールを埋め込みます。

果てしない作業の始まりです。

レールのきれっぱしを使って削り具合を確認中

手前のフローリングがガタガタなのは、ジジイの仕業です。多分20年ぐらい前の仕事です。本職ではないとはいえもうちょっと丁寧にやれよなぁ。

右のカンナはこれ

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このカンナは不人気みたいですが、とても削りやすい。よくけずれます。
写真じゃわかりづらいけど、普通のカンナと同じように2枚歯なんです。
2枚歯は逆目に強いらしいです。
ただし、幅18mmは適切ではなかったのでもうひとつ使います。

こっちのほうが高い。おれはホームセンターで買ったので4000円も出してしまいました。あまり使いやすくはない。なんでこっちのほうが高いのかよくわからん。

敷居にはところどころ節があって堅いです。
歯がボロボロになってしまった。
よく見ると、節だけじゃなくて釘が刺さってた・・・なんてこったい。
抜くにぬけずな状態だったのでグラインダーで削って邪魔にならないように叩き込みました。
節の周辺はノミで小刻みに削ったほうがいいみたいです。
この作業がつらい。
両端はかんなが使えないので、やっぱりノミで削ります。
これが泣きそうなほど辛い辛い。

敷居の上にアルミのレールを載せてみます。

古家にアルマイトが映える

このレールは幅が20mm です。
傷んだ敷居を21mm幅のかんなで削るといい具合に収まります。
V型の溝がついてるので、戸車もV型にします。


分かりづらいけどV型です。

レールを敷居に載せて指で押すとカタカタと音がします。
削り方が揃ってないと傾いてるところがあるということです。

しかもね、削るほうの溝を間違えていたことを引き戸の取り付け時に気づいた。
片方の扉しか使わないから、削るのは1本だけでいいのに間違えてしまいました。
もう2本とも削ってV型レールを付けるしかない。

完成!

例によって、無駄に時は流れ土日かけてなんとか完成しました。
渋かったガラガラ引き戸が、するする引き戸になりました。
過去に2か所ほどVレールに交換したことがありますが、今回が一番しんどかったな。
ちゃんと締めると、普段より暖房が効いてるぜ!
これは夏の冷房も効果あるだろうなぁ。

さぁ、これでジジババがちゃんと自分たちで開け閉めすればOKだ!と思ったのに・・・
なんということでしょう。ジジババは開けた戸を閉めません。
数年間、開けっ放し生活をしていたせいで、「戸を閉める」という発想がなくなってしまいました。
しばらくは教育が必要なようです。

作業が終わったら、道具の手入れです。

このカンナって敷居を削るためだけの道具です。
また他の場所もVレール化するんだろうか・・・。
やったほうがいいところが2か所あるんですけどね。
いつまでこの家に住むんだろうか。
ひょっとしてずーっと住んでたりするんだろうか。
あんまり考えたくないな。

刃がかけたカンナやノミは欠けたところまで削り落とさないといけません。
いやぁ・・・それはちょっと無理ー。
グラインダーとか持ってればやるかもしれんけど。手でやるのは辛いです。
おれ、下手くそだし。
欠けが酷いところは目をつぶって、粗方そろえることにしました。

研いだのは昨日です。さきほど道具箱から引っ張り出して写真を撮ってみました。

駄目な例

両端は釘にひっかけてしまったところです。ここは目を瞑ります。
真ん中が研げてなかばい!

うーん、まだまだ未熟ですなぁ。
次回はもっとうまくやろう。

どこまでDIYするのがよいのか

今回の作業は、古くなった敷居のVレール化です。
これをやり遂げるには、普段使わない工具をいくつか使います。
使った工具を手入れするための道具も必要です。
部材や消耗品も必要です。
なにより、作業者の時間と体力が必要です。
そして、必ずしも期待する出来栄えになるとは限りません。
おれは割と手広くやってるほうだと思いますが、そのせいでどれも手際が悪い・・・つまり時間がかかるし出来も悪いということです。
これまでに何度も失敗してるし、今回の出来もそんなにいいわけではありません。
「プロに頼んだほうがいい」という判断はごもっともだと思います。
しかし、プロに頼むのも「はずれ」を引くリスクがあります。
うちは古家なんで自分でやって失敗することのリスクが低いのが救いですね。そのせいでいろいろやっちゃうんだろうなぁ。

あぁ、体中が痛ぇ。

今日は両腕が筋肉痛で動きませーん。
スポーツ系の筋肉痛ではなくて、手の甲の奥とか、普段ではありえない部位が痛い。
ついでに慢性的な腱鞘炎が3か所ほど。
次の日曜が電気工事士の試験だというのに、大丈夫なんだろうか。

本当の断熱対策

アルミサッシの断熱対策はそれなりに効果があるようです。
日本ではサッシといえばアルミなんですが、アルミニウムはとても熱伝導率が高いので真夏や真冬の外気温を伝えやすいのです。
諸外国では樹脂サッシが主に適用されているらしい。

ということで、これらを買いました。

もともと薄っぺらいシートを貼ってましたが、下半分だけ分厚いものに張り替えました。(剥がれ落ちてた)
ちょっと高いけど粘着タイプを買ったほうが手軽に確実だし、両面テープなどを買う必要もないです。

サッシの表面にはこれをはります。

厚さが2mmぐらいあって、全面に貼り付けるとひんやり感がかなり減ります。
測定はできてないけど、それなりに効果があると思います。
40mm と 16mm 幅の両方が必要です。
手抜きせずにしっかり貼りましょう。

古家で手軽にできるのは、これに加え、床に厚みのあるクッションフロアやタイルカーペットを敷き詰めることじゃないかな。
それ以上をやるとなると、思い切った工事が必要になると思います。

これだけでも違いがでるのでやってみてちょーだい。
夏の冷房にも効果があるはず~。


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