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ダイレクトエクストルーダーに交換する(組み立て編その1)

ひどい雨が続きます。今年もまた記録を更新したそうです。
雨続きで外作業がな~んにもできませぬ。前回はこちら。

こんなときでも宅配業者さんは頑張ってます。おかげで材料が揃いました。
では、作業開始!

分解作業を始めてから気づいたのですが、高さを下げるためには全部ばらさないといけません。もっと早く気づけばやらなかったかも。
リニアガイドとZ軸付近はグリスまみれなのでアルコールで拭きます。
最初にやっとかないとあとであっちこっちに汚れがうつる。

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これがその汚れです。これでもまだ途中なんですよ。右側のほうがひどいし動きが渋い。折角なので全部メンテしよう!
コネクタが中にあるので基板Boxも開きました。しかし、ここのコネクタは交換とは無関係であることに後から気づいた。そっと閉じる。

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ばらしました。もう3時間ぐらい経ったかも。
(面白くないのでやる気がでずに無駄に時間がすぎていく)

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唯一、バラしてないのは筐体の底のゴムパーツぐらいです。

単純だけど、カットする部品のサイズも記入しておきます。
サイズを間違えると、組みあがらなくなってしまうのでここは慎重にやろう。全部150mm切り落とします。

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これまた分解中に気づいたのですが、フレーム類をカットするとねじ山もなくなってしまいます。タップでねじ山を作る必要があります。当たり前なんですが想定外だった。やればやるほど道のりが険しくなっていく。M4とM5のタップが必要でした。M5は持ってなかったからホームセンターで買ってきました。地味に出費が増えていくぜ。

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ねじ山の補修や、ボルト&ナットを印刷したときの整形でしか使ったことないのでうまくいくんだろうか。失敗すると組みあがらなくなってアウトなんですが・・・。カットした端材で練習したほうがよいですね。

今日は分解までしかしないので、リニアガイド周辺のメンテを行うことにしました。3本あってどれも渋い。特にRが極端に渋いです。これはなんとかしたい。

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今までは出荷状態のまま使ってました。調整が難しそうで敬遠してたんです。今回はこの一連の作業の意義を見出すためにも調整してみました。やった甲斐が欲しいよね。
偏心機構の特性というかコツがわからずに2時間ぐらいかかったかも。

偏心なので程よい位置で固定すればよいのですが、どの順番からどこを調整すればよいのかがさっぱりわかりません。
試行錯誤してなんとなくやり方がわかりました。
1.偏心ナット側はバリがある状態で装着されてるので少し磨く。
2.ボルト側を緩めるとナット側が回り出すのでここでちょっと締めるとほどよいクリアランスなし状態になる。
3.ナット側の2個のイモネジを軽く締める(ねじの垂直方向のオフセットの位置決めとなる)
4.次にガイドをスライドさせながら渋くないか様子をみつつ、両側から少しづつしっかり締める。このオフセットがずれると動きが渋くなるので、いったん緩めて反対側を締める。
5.これでも渋いときは、いったんボルトを緩めて偏心ナットを少し戻す。若干緩くてカチャっと音がなっても、この後の本締めでいい感じに締めればOK。

という感じの作業を、延々と繰り返してました。

その結果、かなりスムーズに動くようになりました。
これだけでも印刷結果に影響がでそうな気がします。
X5SA Proの印刷品質はもともとキレイなほうだと思ってましたが、このメンテナンスで更にきれいな積層面ができるんじゃないかと期待大ですなぁ。
印刷時のゴーっていう音も減るかも。

前回の記事で注文した部品を間違えたと書きましたが、現物合わせをしたところローラー部分を外せばそのまま付けることができそうです。
無印とPROの構造は違うのに採寸上の違いは少ないね。よくできてるなぁ。

後から鉄のプレートをCFRPに交換するので今のうちにモデルを作っておきました。

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さらっとCFRPと書いてみましたが、この略称は昨日知りましたw

カーボンファイバーが軽くて丈夫ってのは、以前からなんとなく知ってはいたけど、おれの今までの持ち物ではバイクのマフラーのサイレンサーや自転車のフレームやハンドルとかでした。こんな風に材料として使うのは初めてなんです。
鉄と比べると重さが約1/4以下なのに強度や剛性に優れているらしい。
こりゃすごいね。アルミ合金の場合だと同一体積だった場合の強度が弱いので厚くなってしまうんだけど重量は軽くなるのと比べると断然有利です。
元の体積が小さいので重量的な効果は少ないけどこれも楽しみだなぁ。
完成したら実測してみよう。

それにしても全バラからの組み直しは気が遠くなるほど大変です。
手順書見ながらじゃないと無理だな。
こうやってnoteに記事を書いてると、数少ない「スキをしてくれる人」のおかげでやり遂げようという気になります。




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