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※ネタバレ注意 「トラペジウム」 感想

見てきました、いやぁ〜cloverworks制作なだけあ

って公開前までかなり行くの迷ったんですがちょ

うどその時公開されたPVを見て決心がつきまし

た。

なんとなくドロドロした感じだとは思いました

がここまでとは思いませんでした。

まず序盤からおかしいんですよ、

ゆうが最初に蘭子に会ったときの目的が普通にお

かしいですしあだ名として南とつけるんですけど

完全に南だからという属性としてこじつけてます

しかも元の名前に合ってないし押し付け感満載な

んですよね、この時点でゆうの性格が垣間見えて

くるんですが、くるみと会ったときも話題を作る

ためにわざわざロボットについて学んでたんです

よ、アイドルのためとはいえそこまでするとは

ね。

それもくるみと話すには同じ趣味をもつしかない

と分かった上でのかなり計算高い行動と見えまし

た。

そして美嘉と会う直前もアイドルとして適切かま

で見極めており、そこまで先を見据えて判断して

いました。ここまできて分かったのですが、後々

にゆうはアイドルオーディションに全て落ちてい

ることが分かったのですが、それで自分がアイド

ルになるために考えたことが他の3人を(駒として)

集めることでした、実際意義が語られていなかっ

た「東西南北から美少女を集める」というのもア

イドルとしてのイメージ戦略としてのものでしょ

う、多分それ以外の意味はないと考えられます。

これらの事柄を台詞少なめで絵として語ったのが

実に凄いと思いました、実際それに苦しめられる

描写もかなり生々しくありました。

それで個人的にかなり好きなシーンが披露Liveの

直前の円陣を組む前ですね、くるみが壁に腕を突

っ伏してるところなんですけど、他のメンバーの

顔は見えたり声が聞こえたりするんですけどくる

みだけ顔が見えてないんですよ、

とても不穏なんです。

緊張してるようにみえますが、この時のくるみの

心情としては流れに身を任せてやってきたアイド

ルだけど、どんどん有名になって、知らない人か

らの声が鬱陶しくなってきて、好きなロボットも

全然できなくなって、それでいてこのLiveです、

彼女自身は地獄に片足突っ込んでる状態ですから

もしこのLiveが終わったら人前にもっと出なくて

はならなくなると思って、それに対して葛藤して

るんですよね、最初にアイドルを続けることへの

拒否感を示したあたりこの時点でかなりきてたん

だと思いますそういうのを考えさせられるシー

ンでした。

ぼざろの時もそうなんですけど1期最終話でぼっち

ちゃんが「今日もバイトかぁ…」と言ったよう

に、セリフ一つのレベルを上げてその成長ぶりを

表すような表現がかなり効いてたんですよね、そ

こら辺の工夫がすごくうまいです。口の歪み方も

この作品の方向性のようですごくリアルで良

かったです。

結果的にゆうは救われたのかと思いましたが、多

分根本的な部分は変わってないと思います、最後

辺りのインタビューではかなり美化された感じで

答えていましたので、アイドルとしてのあり方は

変わってないと思います、正直ここらへんはうろ

覚えですので、違ってたら申し訳ないです。

ここまで見てかなりドルオタ向けな作品だと思い 

ましたが、男のキャラの工藤真司の扱いがかなり

秀逸でしたね、序盤はいつものアイドルアニメに

おける男の扱いとは違って明確な線引のない扱い

だと感じましたが、物語が進むに連れ、登場回数

が減っていき、ほとんど蚊帳の外になりました、

意外と最初のシーンを耐えれば結構見れると思い

ますね、そこを考えてみるとある意味ドルオタで

もきつい作品だと思います、普通に彼氏がいる女

子が出てる作品なので。

正直見る前は元アイドルの人が原作で若干忌避し

てましたが、逆にそれのおかげでしたね、解像度

が全然違いました、それらを映像として上手く

表現したcloverworksにも感謝したいです。

考察とは別なんですけど、中盤あたりの絵柄がか

なりぼざろっぽかったです、担当したスタッフが

かなり参加してたのでしょうかね?

結果的にはかなりいい作品を見られました、

個人的にかなりおすすめです。


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