【観戦録】超RIZIN3、注目カード振り返り第2弾 芦澤竜誠vs皇治
最近は忙しく更新頻度が落ちていましたが、大学の期末テストも無事終わり、これからはもう少し頻繁に更新していけそうです。
今回は超RIZIN3、個人的注目カード振り返り第2弾、芦澤竜誠 vs 皇治について書いていきます。
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RIZIN MMAバンタム級
芦澤竜誠(日本)0-1
VS
皇治(日本)1-0(1KO)
両者ともK-1からRIZINに移籍し、今回がMMA2戦目となります。
デビュー戦は両選手とも去年の大晦日に開催されたRIZIN45で行われました。
芦澤選手はデビュー戦でいきなりオリンピアンで実力者の太田忍選手と戦い、1RKO負けを喫しています。
一方の皇治選手は三浦孝太選手と戦い、見事2RサッカーボールキックでTKO勝ちを収めています。
K‐1時代から因縁は続いており、2023年4月に行われたRIZIN41では両者の対決がキックルールで行われ、芦澤選手がスプリット判定での勝利を収めています。
そして今回はルールをMMAに変えての再戦となっています。
試合前会見でも相変わらずバチバチの2人。
会見の席はお互い1番端と端で距離を取られていました。
個人的には皇治選手がLMSのベルトが欲しいと言ったのに対し、芦澤選手が「お前試合ラストだよ、今回が。お前ラストマンだよ」というコメントがツボに入りました笑
そして迎えた試合、1R、芦澤選手は足を使って距離を取り、ガードを下ろしたところからフリッカー気味のジャブ、カーフキック放っていきます。
一方の皇治選手はリング中央でどっしりと構え、プレッシャーをかけていきます。
皇治選手がパンチを振りながら前進してくるところにも、芦澤選手は上手くダッキングしてカウンターを合わせています。
距離が縮まると首相撲の展開にもなりますが、ここでは芦澤選手の膝が有効的に見えます。しっかり腕で相手の体を抑えて距離を確保したところに膝を打ち込んでいます。
ここから芦澤選手はノリに乗ってきます。ダンスのような滑らかな動きからノーモーションのジャブ、ストレート、これは素晴らしいです。
2R、皇治選手は1Rよりも体を真っ直ぐに立て、打撃重視の立ち方でさらにプレッシャーを強めていきます。
このラウンドも芦澤選手のジャブが素晴らしく、首相撲の展開でも自分だけ膝を当ててから離れています。
皇治選手の振り回してくるパンチに合わせてカウンターのテンカオもヒットしており、さすがの打たれ強さの皇治選手と言えどもこれは少しずつ効いてきそうです。
残り時間30秒のところでスタンドバックの体勢をとった皇治選手がそのままテイクダウンしますが、芦澤もすぐに立ち上がります。
芦澤選手は頭で相手のパンチを受ける作戦なのかもしれませんが、その分視界も狭くなっているのか、離れ際に危ないパンチをもらうシーンもあります。
最終ラウンド、このラウンドも皇治選手がプレッシャーをかけ、芦澤選手は足を使って距離をとるという構図が続きます。
しかし30秒程経過したところで皇治選手は接近したところから左右のボディを打ち、離れ際に放った左フックが芦澤選手にクリーンヒットしダウン!
皇治選手はラッシュを仕掛けますが、芦澤選手も上手く首相撲で対応、そのまま皇治選手がテイクダウンしトップポジションを取ります。
しかし芦澤選手は下のポジションからも冷静で、ロープ際で上手く立ち上がり再び打撃の攻防へ。
お互い体力は限界に近いでしょうか。
首相撲の展開から皇治選手が首投げでテイクダウンしますが、ポジションをキープする力はなく芦澤もすぐに立ち上がります。
ここからはスタンドの攻防が続きますが、芦澤選手の方が少し有利か。長いリーチを活かしてのジャブ、相手の攻撃はほぼほぼダッキングで躱しています。
試合時間残り30秒のところで芦澤選手がダウンを奪い、そのままガードポジションへ。芦澤選手は上からパウンドを落とし、皇治選手は下から三角絞めを狙います。
最後は立ち上がり、スタンドで殴りあって試合終了。
お互い体力のギリギリまで戦った死闘でした。
そして判定は、3-0で芦澤選手の勝利!
キック、MMAで皇治選手に対して2連勝、リベンジを許さず返り討ちにしました。
芦澤選手は終始ジャブ、カーフキック、そして近づいたときの膝が素晴らしかったです。
一方の皇治選手はもう少しテイクダウンを狙いたかったか。テイクダウンを奪っても押さえつけるまでいかず、すぐに立たれてしまう場面が多かった印象です。
試合後は抱き合う2人。
この2人じゃないと作れない素晴らしい物語でした。
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