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2020年8月28日、サウナルームのテレビに映るキャスターは首相の辞任を報じていた。

はじめに断っておくとこの日記には特にイミもヤマもオチもない。

思いつくまま、気ままに、一息で僕が気持ちよく勢いに任せてキーボードをリズムよく叩くためのものであり、どこに着地するのかは僕にもわからない。


ひと月が過ぎるのはいつもあっという間で、今年の8月もそれは例外ではない。僕は人より時間を認識する能力が欠けているようだけれど、それにしたって早すぎる。ちょっと前には「今年は冷夏だ」「梅雨がいつまで経っても明けませんね。」って話していなかったか。サウナの暑さに耐える10分と、ふと振り返る1か月と、気持ちよく日記を書いている30分とでは書いた順に長くありませんか。


復職直後は何も成してこなかった故の思い上がりにより苛立ちやすかったのだが、最近は「皆立場があり場当たり的に決定を覆したり、本質ではないところに楊枝を差し込んだりせざるを得ない」ことを体が少しずつ覚え直してくれた。「諦め」を上手に使いこなす


ニュースそのものを知ったのは数時間前で、会社でふと同僚が「安倍さん、やめるんですってね」と口にし、魚が跳ねた後の水面みたいにオフィスがざわつき、皆がスマートフォンを覗き込んだ。

「日経平均が600円も落ちている」

「3月に買っておけばよかった」

などの会話がひとしきり成されたあと、やはり水面のように凪いでゆき皆仕事に戻った。コーヒーのカフェインで多少陽気になっていたせいもありそんな会話にうっかり加わってしまった。反省。


仕事を終えまだ厳しい残暑の火照りとベタつく不快感を洗い流しに行きつけの銭湯へ車を走らせる。サウナルームでは知らないおっさんが「次にパっとした人がいない」だの「いいか悪いかはさておいて進次郎がなれば大きく変わる」だの口を動かしている。インターネットの評判と世間の評判はかくも違うし、いい歳した大人もグレートリセット願望を持つことがあるのだなと思う。太平洋の向こう側ではもう4年も前にトリックスターが世論調査をひっくり返して大統領になったが、思ったほどその国は変わっていないと僕は感じる。頭がすげ変わった程度のことで揺らいでもらっては困ることもたくさんあるよね。


このところ体調は比較的よく、新しい日記を書くついでに過去の日記を読み返してみると、その多くが「体調が悪い」か「体調が少しよくなった」という内容だった。なんだか情けない気がする一方で、体調がいいときにわざわざ「体調がいい」などと言うこともないから至極真っ当なことにも思える。

「本当に体調がいい人は体調のことを気にしない」とかツッコむのはどうかやめてください。



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