見出し画像

【ボウリング】ボールの「曲がり」と「キレ」

 私が初心者の頃から4~5年はピンときていなかった言葉に、ボウリングでいう「曲がり」とか「キレ」いう言葉があります。

 ボウリングのボール関係の記述で、「曲がり系よりも、走ってキレるタイプ」とか言われると、どう違うのか、そもそも後者自体の意味がさっぱりわからない時期がありました。

走ってキレる???
 今は違和感なく理解できるんですが、当時としては「どういうこと?」という感じでした。だって「走る」とは、直進、真っすぐ進むという意味のはずだし、「キレる」とは、なんか「ギューンと曲がる」感じだし、正反対ですよね。
 「暑くて涼しい部屋」とか「大きくて小振りな魚」などと言われているような、なんのこっちゃという感がありました。

 ここからは解説です。
 これに気づくまで時間がかかりましたよ、何せ一匹狼タイプなもんですから(笑)。

 ボウリングで「曲がる」言うとき、これには広い意味(広義)の「曲がる」と、狭い意味(狭義)の「曲がる」があって、慣れている人は自然に使い分け、聞き分けています。

 広義の「曲がる」は、世間一般的な意味の「曲がる」と同じで、
 まっすぐ進む ←→ 曲がる
という対応関係で、単に進行方向が変わることを意味します。

 一方、狭義の「曲がる」は、対応関係で言えば
 キレる ←→ 曲がる
となり、ここでの「曲がる」の意味は、比較的長い距離を使ってゆったりと進行方向を変えていくことを意味します。このようなボールの軌道を「アーク状」の軌道と言ったりします。
 反対の「キレる」の意味は、ピンの近くまで来てから比較的急激に進行方向を変えることです。

 ここまで来ると、最初の言葉を理解できるかと思います。
 「走ってキレる」タイプとは、投球直後からしばらくは直進し、バックエンド(ピンの近く)で割と一気に方向転換するタイプということになります。
 これの逆パターンが曲がり系、アーク状の軌道を描くタイプで、投球して比較的早い段階から進行方向をゆったりと変え始め、距離を使って少しづつ進行方向を変化し続けるタイプということです。

 図で示します。

曲がり系とキレ系の軌道

 赤の軌道が曲がり系、アーク状の軌道と言えます。対して青の軌道がキレ系、走ってキレるタイプとなります。
 青の軌道は、最初は走る(直進する)ため、途中で赤よりも外に出ているのが分かると思います。それが一気に方向転換して、最終的には同じ位置に到達する軌道になっています。

 ここまで理解できれば、ボールの軌道に関する記述は概ね問題なく理解できるかと思います。

 ちなみにボールを買ったとして、ボールそのものの素材や構造が、上記で示した軌道のタイプが決まる大きな要素となりますが、ドリルのレイアウト(ボールのどの位置に指穴を配置するか)によって、上記のタイプをある程度コントロールすることができます。
 これについては別の機会に述べたいと思います。

 いかがでしたか?
 長くボウリングをやっていれば当たり前の話でしょうが、私はある時期までピンと来なくて、もどかしい思いをしたもので記事にしてみました。
 どなたかの「なるほど」に繋がれば幸いです。

 ちなみにツイッターで、私の投球動画を多数載せておりまして、場面によって様々な軌道が見られます。アーク状はあまりありませんが、直線的な軌道、曲がり幅を多めに取った軌道、その中間くらいなど、微妙に違う様々な軌道が見られます。もし興味が湧きましたら次のリンクからご覧いただけますと幸いです。https://twitter.com/Nyampla10

 読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?