振られた男⑭ 32日目:去る彼女
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32日目 去る彼女
前日も、一昨日も深酒したせいで、朝起きるのがすごくだるい。
トイレが明るい。彼女は先に起きているようだった。
「おはよう、今日は12時から14時の間に引っ越し業者が来るんだっけ?」
「うん。」
時刻を見ると10時を回ったところだった。
「お腹空かない?パンでも買いに行く?」
「いいね。じゃあ今から行こうか。」
二人ともダル着のまま家を出る。家から50mもしないところにパン屋がある。
「確か最初に俺がここに引っ越して来た時