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【備忘録 #06】がん治療にかかったお金・戻ったお金

弟が血液のがん、多発性骨髄腫の治療のために支払った診療費、申請して戻ってきた給付金などをまとめました。
本格的にがん治療を行った 2022年4月~2023年8月、および自宅療養の 2023年9月~11月 の記録になります。
入院記録についてはこちらをご覧ください。


はじめに

  • 病院の領収書から拾い出した金額なので、差額ベッド代や食事代が含まれています。

  • レンタル用品 (パジャマ・タオル等) は含まれておりません。

  • 入院中の歯科・耳鼻咽喉科の診察は外来診療費に入っています。

  • 2023年8月までの薬は、ほぼ全て院内処方です。

  • 全て標準的な保険診療で、先進医療などは受けていません。

  • 2023年8月までは会社の健康保険 (協会けんぽ)、9月以降は国民健康保険です。

  • 散逸してしまった資料もあるので、おおよその金額としてご承知おきください。

  • 通院や入退院の送迎は父か兄が自家用車でしましたので、交通費は含まれておりません。

診療費

2022年 4~12月

外  来 :    317,468円
入  院 :    999,507円 (入院日数:149日間)
合  計 : 1,316,975円

4月18日に確定診断、そのまま入院 (骨病変の治療、放射線治療あり) 。
退院後は多発性骨髄腫の本格的な治療 (入院、外来化学療法) となり、一度目の造血幹細胞自家移植を行ったところまでになります。
最初の入院は「限度額適用認定証」を持っていなかったので高めの請求額 (393,400円) となりました。のちに「高額療養費申請」で健康保険より払い戻しがあったはずです。

2023年 1~  8月

外  来 : 250,190円
入  院 : 477,060円 (入院日数:115日間)
合  計 : 727,250円

年が明けての地固め療法 (外来化学療法)、再発と二度目の造血幹細胞自家移植となります。

ここまでが積極的な「がん治療」となり、
合  計 : 2,044,225円
となりました。
以降は自宅療養です。

2023/10/2
ゲームで遊んでいます

2023年 9~11月

外  来 : 172,800円 (輸血のため、週1~2回通院)
訪問診療 : 105,560円
訪問看護 :   33,400円
処方薬  :   27,740円
合  計 : 339,500円

訪問診療 →
 診察日:9/12,27、10/11,13,25、11/8,14,22,24,26,29
 11月には在宅酸素療法のための機器レンタル代も含みます
 文書費 (死亡診断書) 込み
訪問看護 →
 訪問日:9/12、10/17、11/14,22,26,27
 9,10月は定期訪問のみでした

その他

【頸椎装具】
圧迫骨折やスカスカな背骨を保護するための装具。
製作費:61,580円 → 実質負担:18,474円
領収書を健康保険に提出することにより給付金で7割戻り、自己負担は3割になります。

「頸椎装具」装着の自撮り (2022/5/20)

【福祉用品レンタル】
2022年5月に「車椅子」(単月で返却)、2023年10月末に「マットレス」、11月になり「車椅子」「介護ベッド一式」をレンタルしました。
それぞれ自己負担した際の単価は、
 車椅子:3,300円/月、マットレス:2,160円/月、
 介護ベッド一式 (本体・手すり・マットレス):16,380円/月
レンタル期間が半月だったり、2023年11月14日に遡って介護認定 (要介護4) されたこともあり、この辺の料金計算は複雑になりました。
最終的に支払った金額合計は 9,174円 です。

福祉用品

給付金

「高額療養費制度」による払戻金

申請して戻ってくる給付金です。
2023年8月分までに関しては資料が散逸 (もしくは未申請) のため、正確な金額は計算できませんでした。参考まで…
 2022年7月分:63,937円、2022年8月分:44,400円
 2023年1月分:28,125円、2023年4月分:44,400円
 合計:180,862円
2023年9月以降、国民健康保険からの給付は記録が全て残っています。
 2023年9月分:60,375円、2023年10月分:36,138円
 2023年11月分:92,481円
 合計:188,994円

「医療保険」による給付金

弟は生命保険会社の医療保険 (定期・医療のワイド契約)・がん保険に加入していました。そちらからの給付金合計は控えますが、契約内容から察していただければと思います。
・"医療保険"から
 がん診断一時金:?,000,000円+α
 入院日額:10,000円
 生活習慣病入院日額:10,000円
 放射線治療給付金:日額10,000円×倍率10倍
 手術給付金 (造血幹細胞移植術):日額10,000円×倍率20倍 の2回分
・"がん保険"から
 がん診断給付金:?00,000円
 入院日額:5,000円
 通院日額:5,000円
 放射線治療給付金:100,000円
 抗がん剤治療給付金 (毎月) :50,000円 

その他

休職中の「傷病手当金」(健康保険に申請)。
お勤めの会社によっては休職中の給与・賞与についての規定 (支給条件、何割支給・日数など) があると思います。

おわりに

がん治療にかかったお金・戻ったお金を大まかにまとめました。
診療費に関しては、弟が「テンション上が」った一時金でまかなえてしまったことになります。
テンション上がりすぎて保険会社の入院給付申請は最初の2回だけ。ガン保険・健保の傷病手当金については全くの無申請………自宅療養になってから慌てて私が申請したのでした (戻ってきたのはウン十万どころではありません……豪遊して使い切ってから旅立ってほしかった……)。

弟が「同年代の患者さんと違う」と感じる点は、
・独身で養う家族がいない
・病気前から自宅は寝に帰る場所で、食事・入浴などは実家で済ませていた
 (収入に占める生活費の割合は、ほぼゼロ)
・病気の進行が速く、闘病・余生は1年8ヵ月と短かった
などがあります。
もし家族がいたら、めでたく治療が奏功 = 闘病期間が長くなったら…などといまでも考えてしまいます。

患者さんそれぞれの環境で違いがあるので、あまり参考にならないかもしれません。
日本人の半分が「生涯で一度はがんと診断」される時代ですので、その時のための準備 (保険加入) や公的補助の知識などはあっても良いかな?と思いました。

「弟の散歩道」から望む富士山
2023/2/26

🤓最後までお読みいただき、ありがとうございました😇


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