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バルチック海運指数の特徴と$SBLKの大まかな方向性

バルチック海運指数が高いというヘッドラインがあったので確認してみました。

2007年以降のバルチック海運指数のチャート

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確かに週足で上昇していますが、2008年ゴロと比べると全然ですね。。

10年以上に渡ってずっと低迷しています。

そもそもバルチック海運指数の定義って何でしょうか。

バルチック海運指数とは

正式名称は「The Baltic Dry Index=通称BDI」で、英国のバルチック海運取引所が算出・公表する指数。世界各国の海運会社やブローカーから、鉄鉱石・石炭・穀物などの乾貨物(ドライカーゴ)を運搬する外航不定期船の運賃を収集し、一日1回算出している。1985年1月4日を1000として算定、国際的な海上運賃の指標となっている。株式市場でも、海運会社、特に不定期船を主力とする会社との株価連動性が高いとされる。https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ha/bdi.html

基本が1000なわけですね。

それなら2008年ゴロのBDIがバブルになっていたということで良いんでしょうね。

中国のドライカーゴ需要が高過ぎたのが落ち着いてきたということかもしれません。

2008年のバルチック海運指数のバブルについて

特に、当指数が注目を集めるようになったのは、中国の鉄鉱石輸入を始めとする世界的な原料輸送需要の高まりが背景にあった。2008年5月20日には過去最高の11,793を記録したが、リーマンショックの影響もあり2008年12月5日には663まで低下した[3]。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF%E6%B5%B7%E9%81%8B%E6%8C%87%E6%95%B0

Wikipediaにありましたね。

ここから特に不定期船の海運株との連動性が高いとされていたのでこの時期に高値をとった銘柄が多そうです。

このことから、2009年に指数が萎んでからで改めて株価水準を検討し直してみても良さそうです。

しかし当時のことを思うと鰻登りの指数だったわけでそれを正当化する意見は多く出ていたことが考えられます。

最近のエネルギー株もそうですが、バブル後に復活するかどうかはわからない、そのあと十年以上に渡って長期低迷するケースがあることわけです。

個別株での運用は、高値を回復してくるのを待っていたら十年を超えることもあるし、もう戻らんなんてこともざらにあるのがよくわかります。

1985年以降のBDIのチャートと$SBLKとの比較

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これを見ると1000を基準として大体がボックスの指数だとよくわかります。

上がり続けることは基本的には無い、という理解で良いでしょう。

さらに最近じっちゃまが押している$SBLKを比べてみました。

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バルチック海運指数が盛り上がったころに上場したんでしょうかね。

そこからするとほぼなくなったような株価になっています。

バルチック海運指数に遅行するような推移になっています。

これからのドライカーゴの需要次第でもありますが、これがまだ始まったばかりと考えても良いとは思います。持ってみても良いんでしょう。

ただ、こういうドライカーゴ自体がスケールしていくことは無いので、

しばらくしたら逃げる、ということにはなりそうです。

まとめ

1、バルチック海運指数はドライカーゴの運賃を指数にしたもので1000が基準

2、2008年に中国需要で盛り上がったあとバブルが弾けた

3、BDI自体は海運株の先行指数となっている

今後の課題

1、海運株に投資するのは良いが、頃合いをみてアウトする必要がある

2、バルチック海運指数を先行指標とする

3、ドライカーゴの運賃自体は本来安定的なもののため、また利益を生み出すものではないので景気動向を確認する上で活用していくこと

バルチック海運指数を確認してみました。

景気が回復してくる初期にこの関連に手を出すのは割合良さそうです。

しかしながら腰折れする頃には大きく下げることもあることと、

あまり上値を追いかけるような投資や長期投資には不向きかなと思います。

この特性を考えて投資判断をしていきたいですね。

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