感謝を人生の真ん中に
Voicyという配信アプリのパーソナリティのviviさんという方が
『楽しいを人生の真ん中にする』ということをテーマに配信をされていて、人生の真ん中という言葉が気に入ってしまい、お借りしました(^^)
〇報恩講
皆さんは『報恩講』ってご存知でしょうか?
浄土真宗のお寺の多くは、この10月、11月を中心に『報恩講』が勤まります。
若い方はあまり知らないかもしれません。『報恩講』、浄土真宗の開祖、親鸞聖人の御恩に報いる仏事です。
こういうと親鸞聖人を知らない方は『❓』ってなると思います。分かりやすく言うと、
『感謝を人生の真ん中に』ということです。
石川県に暁烏敏(あけがらすはや)というお坊さんがおられました。亡くなられていますが、暁烏さんのお寺でも報恩講が勤まります。その報恩講の案内文が、林暁宇さんの著書、『暁烏先生と報恩講』に紹介されていましたので、一部載せさせていただきます。
私共人間は恩波の上にただよっている小舟のようなものである。前も恩、後ろも恩、右も恩、左も恩、過去も恩、未来も恩、私がこの世にいるということの一切がご恩である。この御恩は返しても返しても加わってくる。
私共の生活は恩をうくる生活であると同時に恩に報ゆる生活である。この事を教えて下さったのが親鸞聖人である。聖人の教えがなかったら、私は恩の中にいながら恩を知らないでいたことである。これによって思うに、聖人が私の受けている御恩の根本である。
一年三百六十五日、一日として報恩の日でない日はない。毎日が報恩講である。その報恩講の最も根本的なものが親鸞聖人に対する報恩講である。聖人の報恩講を営むことによって報恩の生活が明らかになるのである。毎年十一月、聖人の報恩講に逢う毎に、御恩の中に育っている自分を明らかにしていただくのである。故に私は毎年の報恩講が生活刷新の根元であると信じている。
出典『暁烏先生と報恩講』
恩は返しても返しても加わってくる
恩の中にいながら恩を知らないでいる
恩に報いていく生活をする
普段、言葉にはあまりしませんが私たちにも大切にしなければいけないことばかりです。
このことを教えてくれたのが親鸞聖人である。
これは暁烏さんにとってはであり、御恩を教えてくれる人は人それぞれ違うのかもしれませんが、私たちにも「恩」を思い浮かべたときに出てくる方はいるのではないでしょうか。
その方の恩に報いているでしょうか。
〇私たちの生活
私たちの生活にはリズムがあると思います。順番というか、習慣というか。
朝起きてから、仕事に行くまでの時間を
コーヒーを飲む
シャワーをあびる
新聞を読む
朝ご飯を食べる
ぼーっとしながらSNSを見る
プロテインを飲む
などなどで埋めていきます。起きて5分で家を出る強者もいるでしょう。
かつてはお仏壇にお参りをするというところから1日が始まるご家庭がたくさんありました。「感謝するを形にする」から1日が始まっていたのだと思います。
今は1日のリズムの中に、感謝する時間をあえて設けるという時間をとることはしないのではないかと思います。
そんな時間は設けなくても感謝は出来るという感覚があります。
〇「ありがとう」は中伝えられない
身近な人にありがとうを伝えることや、身近な人からありがとうを伝えられることは、私たちが日々抱えるストレスや不安を小さくしてくれると思っています。
相手に気持ちを伝えられない、相手がどう思っているか分からないということが私たちに与えるストレスや不安は大きいはずです。
ありがとうばかりではないかもしれませんが、身近な方であればあるほど、これまでのことを思えば御恩はあると思います。
急に「いつもありがとう」と言えと言われても難しい。恥ずかしいですし。
何かをしてもらったときに「ありがとう」とは言いやすいですが、
「いつもありがとう」
はいつも言ってなければ言えなくなっていくような気がします。
・静かな場所で、正座して、1分
・仕事に行く前に、通りすがりの神社やお寺の前で、10秒
・朝起きて、深呼吸して、ありがとうと一言
些細な時間ではありますが、伝えたい人の前じゃなくても、こういう時間をもつことで自分の中に忘れていた「ありがとう」という感情が生まれる。
感謝すべき親という存在がいて、まずは親のいないところで感謝する時間をもって、そして次は伝える方法を探す。ちょっとずつ。関係が近いほど、その人にしか出来ない恩返しがあると思います。
こう偉そうに言っている私自身、全然伝えられていません。
人は「ちょっとだけ」なら変わることができます。その「ちょっとだけの積み重ねが、やがては自分を大きく変え、成功へ導いてくれるのではないか。
『「運がいい人」になるための小さな習慣』サチン・チョードリー
毎日の生活の中で感謝をする「時間」「場所」を少しもつことで、私たちの人生の悩みの多くを占める人間関係は変わっていくのだと思います。
一日一回は「感謝を人生の真ん中に」と思い出してみます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?