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ぼうしや薬局の薬局見学

薬局見学は会社アピールの場?

薬局の採用担当の仕事に、「薬局見学」というものがあります。

弊社薬局のあふれんばかりの魅力を、はるばる姫路くんだりまで見に来てくれた学生さんに一方的にドバドバと注ぎ込み、「うちで働くとよい事ありまっせ~」と耳元で囁き続ける業務。

…と、こう書くと、だれもぼうしや薬局の見学会に来てくれなくなるのではないかと心配になりますね。ひどい書き方をするとこうなってしまいます。

表現は異なれど、実際に薬局の雰囲気を肌で感じたり、その薬局がある地域を自らの目で見たり、その薬局が推している取り組みを行っている本人から直接話を聞けたりと、確かに我々企業にとっては薬局の本当の中身を知ってもらえる大チャンスには違いありません。

薬学生にとっても一大イベント

一方で、学生さんにとってもその薬局と自分の進みたい薬剤師人生とのマッチングを見極めるための重要な一日でもあります。

私が薬局見学を開催するとき、心掛けていることがあります。
それは、
「徹底したヒアリングに基づいたコースを設定する」
という事です。

学生さんの中には、遠方からはるばる姫路にやってきてくれる方も多く、
せっかく来てくれたのだから、とにかく見学会を通して多くの学びを持ち帰ってほしい、というのがその理由。

もちろんヒアリングの結果、在宅に興味がある学生には在宅を取り組んでいる店舗を見てもらうし、医療連携の取り組みを聞いてみたい方には門前のDrとの連携を特化した店舗の見学に行きます。小児科に興味があると言われれば、小児科門前の薬局の服薬指導について話を聞きに。学生さんにとっても興味がある事の知識が深まり、響いてくれることも多いのは事実です。

興味がないこともあえて見てもらう

しかし最近、これだけでは、学生さんがすでに興味を持ってくれている事には訴求できるけれども、視野が広がるきっかけにはならないのではないか、と感じています。

という事で、ぼうしや薬局ではコースの中にできるだけ、
「その学生さんにとってあまりなじみのない取り組みが見れる店舗」
を入れるようにしています。

学生実習であまり在宅を体験できなかった、という方のコースには、在宅は必須で入れるし、地域活動なんてピンとこないといわれたらなぜ地域活動が重要かを想いを持った薬剤師に話してもらう。医療連携ってキーワードは聞いたことあるけど実際何しているのかわからないな、という学生さんには、ぼうしやが誇る御大元卒満男いのっちのスペシャル講義を1時間半聞いてもらいます(私は10回以上聞いたので大体講義を再現できるところまで来た)。

見学会後のアンケートを見てみると、学生さんにとって刺さったポイントは意外とこっちだったりするのです。

勉強になる見学会を開きたい

ぼうしや薬局の見学会では、終わった後に
「今日一日すごく勉強になりました!」
と言ってもらえることが多い。
わざわざ姫路まで来てくれた学生さんにとって、ぼうしや薬局のことがよく分かった、だけではなく、勉強になった!と言ってもらえることには強いやりがいを感じます。
ぼうしや薬局の薬局見学は学生支援にもなっているのかな、と勝手に思っています。


まぁ、とはいえ、心の底では
「勉強なってよかった!で、ぼうしや薬局にも興味持ってくれた!?!?!?どうどうっどうどう!?」
とも思っているのですが。


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