#8あれから11年
3.11から11年。11年前の今日は中学一年生で美術の時間でした。今でも鮮明に覚えています。当時新校舎を建てるために、仮のプレハブ校舎で授業を受けていました。プレハブ校舎は地震が起こった時には、わざと揺れるようにして、地震を吸収して、建物の倒壊を防ぎます。そのため自分の地域は震度5弱でしたが、もっと揺れたように感じました。東北が震度7が出たらしい。東京にいた自分には『ふーん。そうなんだ。』程度のことにしか思いませんでした。恐怖で泣き出した隣の同級生や、水浸しになった美術の作品の様子は今でも鮮明に覚えています。
学校までは徒歩で通学していたので、学校からすぐに走って帰宅しました。自宅に帰ってテレビをつけると、大津波が多くの家を飲み込んでいる様子が写っていました。
あまりに簡単に家や木々が流されていくので、現実のものとは思えませんでした。
しばらくはテレビがどの放送局も、地震関連の報道をして日本全体が悲しみと絶望に包まれていたような気がします。
そんな中で、未曾有の大震災を目の前にして、多くの人命救助をしていた自衛隊の方々の姿を見て、自分もいつか人の役に立つ仕事がしたい。人命を救いたい。と考えるようになり、紆余曲折あり看護師を目指すようになりました。
そんな自分も今は看護師になり、働いていると思うと月日は経つのが早いなと思います。
日々疲弊し、なんでこんな大変な職業を選んだのかと考えることもありますが、一年に一度この日だけは、初心にかえり、また明日から頑張ろうと思える日です。
多くの方の幸せを願って。おやすみなさい。