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カラオケ

 生まれて初めてカラオケで歌った曲は小坂恭子の「思い出まくら」だった。大学1年生の最初の頃、4年生の先輩方々と大学の近くの淡海|《あわみ》という飲み屋でのことであった。そういえばギターがあったので、僕がギターを弾いて井上陽水をみんなで歌った。
 カラオケといえば、BIG BENだった。スーパー、ニチイ?の地下にある店で、ミラーボールとかあって、カラオケをしに大学生が頻繁にきていた。
 「亜麻色の髪の乙女」とか「あの素晴らしい愛をもう一度」等古い歌をT先輩を中心にみんなで歌った。
 高校のコーラス部出身のT先輩とT君は抜群に歌が上手くて、T君は石原裕次郎を歌っていた。
 だいたい2次会か3次会にくるので、ほとんどはへべれけである。吐きまくって逆に元気になってる奴もいた。・・・俺か。ビールが水のような感じであった。
 みんな歌は大好きで我先にとリクエストをした。カラオケボックスなどまだない時代である。有線カラオケなんかもない。レーザーデイスクでさえない。カセットである。店の人がセットをするのである。他の客と一緒だから、順番は待たないといけない。
 あまり待たせすぎて、客が帰り、カラオケだけが流れ出すことがあった。これはチャンスと、僕とS君がマイクを持つ。STAY WITH ME~♬なんて歌っていた。この曲、海外で今流行ってるらしいけど。
 カラオケもいかなくなったけれど、昔と比べれば、ずいぶんと進化した。どんな曲でもあるし、動画も綺麗だし。カラオケボックスの普及で、他の客に遠慮しなくてよくなったし。値段も安くなった。
 今では一人カラオケで練習したり、楽器の演奏の練習のために使ってたりして利用する人もいる。
 ここしばらくはコロナの影響で、カラオケ屋も大変だったろうと思われるが、これから少しずつカラオケ屋も盛り返していくだろう。
 早くその時期が来て、みんなでもう一度盛り上がりたいものである。

 

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