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おじさんの博多弁もかわいい

先日亡くなった小松政夫さんの過去の連載を、西日本新聞が期間限定で掲載しています。

小松さんの博多弁で書かれているのですが、博多に4年住んでいたら、楽譜を読めるように博多が"読める"! 脳内に博多弁がちゃんと再生するのがうれしい。


小松政夫さんの博多弁がいかにも可愛らしいので、以下、私のような「よそ者」から見た印象的な博多弁を書いてみます。


1 「が」の代わりに「の」

連載には、

よか男になったて隣の婆さんの褒めとった

という表現があります。ここでは主語の「が」の代わりに「の」が使われていて、ここ博多弁っぽい!と思います。よそ者視点。


2 来らっしゃる

「来る」の丁寧語が「来らっしゃる」。「言う」の丁寧語は「言わっしゃる」。でも「いる」の丁寧語は「いらっしゃる」ではなく、なぜか「おらっしゃる」なのです。


3 しとんしゃあ

「◯◯してますね」の意味。うちの子が「しっかりしたお子さんですね」と褒められた時「しっかりしとんしゃあ」と言われました。


4 ごと

のような、という意味。たぶん「如(ごと)く」が由来ではないかと思います。連載の中にも、

しとんしゃったごとあるですね

ごたるもんでしたね

などの表現が出てきます。「ごたる」は、ごとくある→ごたる、という省略型でしょう。

5 なんしに来たとか

何しに来たのか?の意味。よく分からないけれど好きな表現。誰かに言われたのかな。


小松政夫さんの生家は、櫛田神社やキャナルシティの近くの瓦町という所。私が住んでいた時は、渕上百貨店の跡地にダイエーが建っていました。博多在住当時は近所に住んでいたこともあり、とても親近感があります。子供がキャナルシティの運河に落ちたのも、思い出。

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