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「マシュマロテストで我慢できるか」が企業の競争力を左右する

 農産物の輸入の仕事をしています荒川防火水槽研究会と申します。 古い大組織の中でファクトとロジックだけで勝負中です。

 「 #マシュマロテスト 」というものがあります。目の前にあるマシュマロを15分我慢できたらもう一つもらえる状況で、待てる子の方が待てない子より生涯収入が高い、という話です。

 この話を聞いて思い浮かぶのが、アメリカの郵便局や議会の建物の立派さ。どんな田舎町でもそうです。でも公共の建物の立派さとどう関係がある?と思われるかもしれません。

 彼らは「郵便制度や議会制度は今後も半永久的に存在するだろう」ということで、長持ちする堅牢な建物にしたと思います。建設するときは大変な費用ですが、長い目で見れば頻繁に建て替えるよりはるかにお得。

 アメリカ人は意外に「マシュマロが待てる人たち」というのが私の印象です。

 一方、マシュマロテストで思い浮かぶ日本人の「待てない方」の最近のエピソードが、今の会社のPCの入れ替えでした。

 古い機種がようやく更新されると喜んでいたら、今度のPCはまさかの低スペック。導入コストは下がるかもしれませんが、低スペックPCで社員トータルの労働時間は長くなるし、イライラして福利厚生にも悪影響です。

 PCの機種を選定した担当職員は明らかに「マシュマロを待てない人」。このように、企業においてマシュマロを待てるかどうかが #競争力 すら左右すると思います。

 しかし、短期的な成果を求められる会社にとって、長期的視野に立ち短期的な損をしてでも将来に投資する判断をする、というのは結構難しい。

 これは個人も同じで、比較的頻繁に異動する日本のサラリーマンは、限られた期間の中で成果を求められるため目先の利益に飛びついてしまう。もし将来の成果のために働いても、成果が出る時には既にそこにはいないかも知れないから。

 「今まで通りやる」のも、問題先送りしているだけなので、まさに"長期より短期を優先する行動"であり、これを毎日実践している人は山ほどいます。

 この状況で、今は見えないものを見、事実と論理に裏付けられた将来への布石を打てるか。想像力、構想力、論理的思考、実行力をフル稼動してやり切れるかどうか。これをやることが、企業にも個人にも等しく言える「 #差別化 」の方法だと思います。

 そういうことをやるのは、周りの「今やっておけば良いことはわかっているんだけどなー(でも普通はやらない)」という抵抗に会います。

 でも愚直にやろうと思います。

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