中学受験にかかる費用について

元浜学園国語科講師のマスターです。30年くらい前に約3年間勤務しました。教えていたのはほぼ小学生。3年生から6年生で上本町教室と天王寺教室をメインにしていました。小学生に教えることが好きで、とても楽しく過ごしていました。当時を振り返りながら、現在の情報を踏まえて、中学受験を考えておられるかたや、将来お子さんが生まれたときの参考になるようなものを書いていきます。通塾費用に関しては有名塾のHPを参考にしました。中学の1年目費用もHPから抽出したものです。

まずは簡単な自己紹介です。

僕は、大阪市の公立小学校に通う下町育ちです。4人兄弟の末っ子で、上の3人は中学受験の経験なし。そんな家庭だったのに、小3の時の懇談会で運命の扉が開かれます。母が、担任のI先生から「授業中、この子は他の子とは違うものを感じます。磨けば光るから勉強させましょう!」と言われたのを真に受けて、僕は小5から進学塾「阪神受験研究会」に通うこととなりました。

進学塾の入塾テスト代わりの公開テストは15番くらいと良かったもののそこから成績は一向に伸びず。奈良県の東大寺学園、兵庫県の灘中学を受けて、東大寺は400点満点で44点足らず、灘は500点満点で50点足らずで不合格。東大寺(算国理社で各100点)は1教科11点足らず。灘(算数2回、国語2回、理科1回で各100点)は1教科10点足らず。

12歳の僕は、1教科あたりの不足点数を見ながら灘のほうが惜しかったと思いました。そして、1教科10点ずつ増やせば合格なら、ちゃんと勉強したら高校では合格するだろうとほんのりと思いました。

そして中学時代に受験界のカリスマ入江伸先生の「伸学社」に入塾。猛勉強をし、灘高校に合格しました。中学受験の失敗と高校受験の成功体験をもとに述べていきます。


まずは、塾には大別して「補習塾」と「進学塾」があります。この2つの差は、学習進度と費用です。

補習塾は学校でのわからない部分をわかるようにしたり、少しだけ先に進んで学習することで予習効果を出し、授業にスムーズについていけるようにします。対して進学塾は、私立や国公立の中高一貫校への受験のために通うところです。学習進度は速く、そしてかなりの難問を解く技術を伝授します。費用は、進学塾は小学5年生までと受験を控えた6年生で大きく変わります。以下にざっくりとしたものを挙げます。

「補習塾」

月額8000円~17000円 → 年間10~20万円

講習(春・夏・冬)それぞれ → 2~5万円

「進学塾」

(小学5年生まで)

月額25000円~4万円 → 年間30~45万円

講習(春・夏・冬)それぞれ → 2~10万円

(小学6年生)

月額35000円~5万円 → 年間40~60万円

講習(春・夏・冬)それぞれ → 4~20万円


今回は中学受験に関しての話になりますので、小6の1年間での費用について考えます。

「補習塾」16~35万円

「進学塾」50~90万円

進学塾に通うと、教育費が3倍近くに跳ね上がります。年間費用は30~50万円増加します。進学塾に通いながら、プロ家庭教師をつけるとさらに月額5~20万円が加算されます。これ以外にも、通塾の交通費、食費、参考書などの書籍費、公開テストなどのもし費用などもかかります。


今度は合格してからの費用です。

入学金20~30万円

学費50~70万円

その他雑費(制服・施設費・後援会費など)10~35万円

合格して初年度に80~140万円ほどかかります。小6の通塾にかかる費用が50~90万円ですから、130~230万円が2年間でかかることになります。


では、なぜこれだけの教育費を親は子に投じるのか?

それは、ほとんどの場合、「我が子の将来が明るくあって欲しい!」と願う親心です。学力の高い中学校に進学することは、学力の高い大学への道が広がり、そして有名企業への就職が身近なものとなります。進学した中学校で一生の友人に出会えることは、決してまれなことではありません。それはとても豊かな将来に繋がります。

僕は灘校を卒業して麻雀店を経営しています。オンリーワンです(笑)。中学生の頃に通っていた塾や高校の同級生たちはとても優秀で、それぞれの分野で活躍しています。同窓会などの幹事をした縁もあり、友人たちからは何かと気にかけてもらい助けられています。素晴らしい友人たちで、彼らは僕の自慢です。彼らに出会えたことを考えると、小5の当時、進学塾に通わされたことにとても不満を抱きましたが、今では中学受験・高校受験を経験して良かったと思っています。


ここまで読んでいただき有難うございました。今回は費用に関してでしたが、皆さんの参考になれば幸いです。


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